概要
「堅牢な家」は、
HBOのファンタジー・ドラマ『
ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン5の第8話であり、原作『乱鴉の饗宴』と『
竜との舞踏』に基づいて制作されました。このエピソードでは、原作で名前のみが登場するハードホームでの壮絶な戦いが映像化され、物語は大きく展開します。
各地の動向
キングズランディング
サーセイは牢獄でセプタ・ユネラから罪を認めるよう執拗に迫られ、水も与えられません。彼女はトメンとの面会を求めるも拒否され、暴力を振るわれます。クァイバーンが現れ、サーセイが近親相姦とロバート王殺害で訴追されたことを告げますが、彼女は否定。また、パイセルが小評議会を掌握し、ケヴァン・ラニスターが〈王の手〉として復帰することを知らされます。
ブレーヴォス
アリアは牡蠣売りのラナに変装し、〈顔のゲーム〉を続けながらジャクェン・フ=ガーにその日の出来事を報告します。ジャクェンはアリアに港へ行くよう指示。そこでアリアは賭博師に牡蠣を売り、ジャクェンから賭博師が殺されそうになっていることを知らされます。ジャクェンはアリアに保険屋について調べるよう命じます。
〈壁〉
ジリがサムの傷の手当てをしていると、オリーが現れ、サムにジョンがなぜ野人を信用するのか問います。サムは、ホワイト・ウォーカーに対抗するには野人の協力が不可欠であり、ジョンは難しい選択を迫られていると説明します。
ウィンターフェル
リークはサンサの部屋に食事を運びます。サンサはリークが脱出計画をラムジーに漏らしたことを問い詰めますが、リークは脱出は不可能だと答えます。サンサはブランとリコンを殺したことをリークを責め、リークは実際には農家の子供を殺してスターク家の子供に見せかけたことを告白します。大広間では、ルース・ボルトンがスタニス軍への戦略を練り、籠城策を主張。ラムジーは20名の精鋭を率いて奇襲をかけるべきだと主張します。
ミーリーン
ジョラーとティリオンはデナーリスの前に引き出されます。デナーリスはティリオンに助命の理由を尋ね、ティリオンはキングズランディングでの経験を活かせると答えます。デナーリスはジョラーも助命しますが、家来にはしないと宣言し、ジョラーは再び追放されます。デナーリスはティリオンを助言者に迎え、〈鉄の玉座〉奪還への意欲を語ります。ティリオンは、平民の支持だけではウェスタロスの統治は成功しないと指摘し、名家の支持が必要だと進言します。デナーリスは名家を車輪に例え、それを壊すつもりだと宣言します。一方、ジョラーはイェッザンのもとへ戻り、デナーリスが見ている闘技場で戦う許可を求めます。
堅牢な家(ハードホーム)
ジョン、トアマンド、そして〈冥夜の守人〉たちはハードホームに到着し、野人のリーダーである〈鎧骨公〉と対峙します。対立の末、トアマンドが〈鎧骨公〉を殺し、長老たちを集めます。ジョンはドラゴングラスを野人に与え、ホワイト・ウォーカーを倒せることを説明。ホワイト・ウォーカーとの戦いで味方になれば、〈壁〉の南の土地を与えると約束します。議論の末、5千人の野人が同行を承諾しますが、ロボダ率いるゼン族は拒否します。
野人が船に乗り込もうとした時、ハードホームは〈亡者〉の軍団に襲撃されます。ジョンたちは壁を守り、ホワイト・ウォーカーと対峙します。ジョンはドラゴングラスの武器を取り戻そうとしますが、ホワイト・ウォーカーに襲撃されます。ジョンはヴァリリア鋼の剣でホワイト・ウォーカーを倒しますが、ハードホームの壁は崩壊し、生き残った人々は逃走を余儀なくされます。ジョンが船に乗ると、〈夜の王〉が死者を〈亡者〉として蘇らせる様子が描かれます。
評価
「堅牢な家」は初回放送で701万人に視聴され、前回の低視聴率から回復しました。
受賞
ピーター・ディンクレイジはこのエピソードで第67回
プライムタイム・エミー賞助演男優賞を受賞。また、クリエイティブ・エミー賞では6部門にノミネートされ、音響賞(コメディ/ドラマシリーズ部門)と音響編集賞(シリーズ部門)を受賞しました。
参照
スター・チャンネル 『
ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
ワーナー・ブラザース DVD&Blu-ray 『
ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
Official U.S. website
HBO "Hardhome" at
HBO.com
* "Hardhome" - インターネット・ムービー・データベース (英語)