堤辰佳

堤辰佳：ジャーナリストから読売ジャイアンツGMへ

堤辰佳（つつみ たつよし）は、1965年8月22日生まれ。ジャーナリスト、元読売新聞記者であり、読売ジャイアンツの球団ゼネラルマネージャー（GM）を務めた経歴を持つ。

アマチュア野球での活躍と読売新聞入社

熊本県出身の堤は、済々黌高等学校から慶應義塾大学文学部へ進学。大学では野球部に入部し、志村亮、鈴木哲、猿田和三、大森剛といった錚々たるメンバーとプレー。大森と共にクリーンアップを担い、主将も務めた。

1989年に読売新聞社に入社。浜松支局で警察担当記者としてキャリアをスタートさせ、その後、東京本社社会部に異動。警視庁記者クラブに所属し、オウム真理教事件、八王子スーパー強盗殺人事件、井の頭公園バラバラ殺人事件といった社会を震撼させた事件の取材に携わった。

事件記者としての活躍と巨人軍との関わり

事件記者として活動する傍ら、アマチュア野球の経験を買われ、巨人軍球団代表付への出向も経験。本社社会部では、警視庁記者クラブのサブキャップや遊軍長、部次長として、世田谷一家殺害事件や秋葉原通り魔事件などの取材指揮を執った。

2010年には、巨人軍へ2度目の出向。当時は社会部時代の上司であった清武英利が球団代表を務めており、その下で広報部長に就任。2011年に清武が代表を解任された後、球団ゼネラルマネージャー補佐兼統括部長を務めた。2014年に球団を離れ、読売新聞東京本社運動部長に就任。

巨人軍GM就任と退任

2015年5月11日、3度目の巨人軍出向。原沢敦が球団代表職に専念することに伴い、後任として球団ゼネラルマネージャー（編成本部長兼任）に就任。しかし、2017年に5月25日の阪神戦から6月8日の西武戦にかけて球団ワースト記録となる13連敗を喫するなど、チームの不振の責任を取り、6月13日にゼネラルマネージャーを退任した。

堤辰佳は、ジャーナリストとしての経験とアマチュア野球で培ったリーダーシップを活かし、巨人軍の運営に携わった。GMとしては苦い結果となったが、その経験は今後のキャリアに活かされるだろう。

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