堺市立斎場

堺市立斎場：歴史と設備、そして環境への配慮

堺市立斎場は、大阪府堺市堺区に位置する、市が運営する火葬場および斎場です。長い歴史を持ち、明治43年（1910年）5月31日に開設されました。その後、平成11年（1999年）4月、老朽化対策として、旧火葬場を全面的に建て替えました。

今回の建て替えは、堺市駅周辺の町づくり、特に堺市駅前再開発事業の一環として行われました。単なる施設の更新にとどまらず、近隣環境への配慮が強く意識されました。最新の技術を取り入れ、無煙・無臭を実現するとともに、ダイオキシン類の発生防止対策を徹底することで、環境への負荷を最小限に抑える設計となっています。さらに、周辺環境との調和を図るため、多くの樹木が植樹され、緑豊かな空間が創出されました。現在、斎場周辺は木々に囲まれ、公園なども近接しており、静かで落ち着いた雰囲気です。

充実した設備と多様な葬儀への対応

堺市立斎場は、単なる火葬場としての機能にとどまらず、故人への送別の場として、また遺族の皆様にとって寄り添える空間となるよう、多様な設備とサービスを提供しています。

火葬場としての設備は充実しており、17基の火葬炉が設置されています。また、遺族の皆様が故人との別れを静かに送ることができるよう、大小3つの式場（大式場2室、小式場1室）が用意されています。これらの式場は、直葬のような簡素な葬儀から、一般葬のような規模の大きな葬儀まで、幅広い葬儀形式に対応可能です。さらに、待合室12室、遺体安置所、納棺のための準備室、喫煙所、市民休憩室、遺族控室など、利用者の皆様にとって快適な環境を提供するための設備も完備しています。また、斎場内には4台の駐車場も用意されています。

料金体系と遺骨の取り扱い

火葬料金は、市民料金とその他の料金の2種類が設定されています。堺市内に住所を有する方が亡くなられた場合（妊娠4カ月以上の死胎の場合は、父または母の住所）は、市民料金が適用されます。

なお、火葬後に拾いきれなかった遺骨については、淡路島庚申大本山 高野山 真言宗 松栄寺に埋葬されます。

アクセスと関連情報

堺市立斎場は、堺市駅に近い場所に位置しており、アクセスも良好です。詳しい場所や利用方法については、堺市公式ウェブサイトや、厚生労働省の全国火葬場データベースなどを参照ください。

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