塩尻市立塩尻西小学校

塩尻市立塩尻西小学校は、長野県塩尻市大門五番町に位置する公立小学校です。塩尻市の中心市街地に立地しているため、市の教育施策におけるモデル校、拠点校としての役割を担い、充実した教育環境が整備されています。特に、塩尻市が重点的に取り組むICT活用教育や特別支援教育においては、中核的な施設としての機能を有しています。

2001年には新校舎が完成し、塩尻市教育センターや小学校中間教室（高ボッチ教室）が併設されました。これにより、教育活動の幅が広がり、より質の高い教育が提供されるようになりました。しかし、新校舎完成直後には、教室内の有害物質濃度が基準値を大幅に超えるシックハウス問題が発生しました。その後、対策が講じられ、現在は安全な学習環境が確保されています。

2005年には、開校50周年を記念した式典が盛大に挙行されました。同日には、全日本小学校ホームページ大賞において総務大臣賞を受賞し、全国的に注目を集めました。この受賞は、学校のICT教育への取り組みと、情報発信能力の高さを証明するものでした。

塩尻西小学校は、かつて塩尻小学校（現在の塩尻東小学校）の分校であったという歴史的経緯から、塩尻東小学校と共通の校歌を使用しています。校歌は、浅井洌が作詞し、田村虎蔵が作曲したもので、歌詞には学校の所在地から離れた「阿礼の里」や「阿礼の御社」（阿禮神社）などが盛り込まれています。これは、地域の歴史や文化を大切にするという学校の姿勢を示しています。

沿革としては、1949年4月1日に塩尻小学校大門分校として発足し、1950年4月1日に塩尻小学校西校と改称しました。その後、1955年4月1日に塩尻西小学校として独立開校し、同時に塩尻小学校本校は塩尻東小学校として発足しました。開校以降、体育館やプールが整備され、1966年には養護学級、1980年にはことばの教室が開設されました。1988年には桔梗小学校が分離開校し、児童数の増加に対応しました。

2002年2月には新校舎が竣工し、2003年1月に新体育館の使用が開始されました。同年11月には新校舎竣工記念式典が挙行され、新たな教育環境の整備を祝いました。2005年7月には開校50周年を記念したPTAバザーが開催され、地域住民との交流を深めました。2006年3月には、開校50周年記念として「西の子夢基金」が創設され、教育活動のさらなる発展が期待されています。

塩尻西小学校の通学区域は、塩尻市大門地区の大部分と宗賀地区の一部（平出8組）です。地域の子供たちが共に学び、成長する場として、地域社会に貢献しています。

塩尻西小学校は、地域社会とともに発展してきた小学校であり、今後もICT教育や特別支援教育の分野で先進的な役割を果たしていくことが期待されます。

所在地
〒399-0732 長野県塩尻市大門五番町4番55号

参考文献
『塩尻東小学校西小学校百年史』 1974年
『塩尻市誌 第3巻 近代・現代』 1992年

関連項目
長野県小学校一覧
高ボッチ山

外部リンク
公式ウェブサイト

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