塩田勉

塩田勉

塩田勉（しおた つとむ、1939年4月5日生まれ）は、日本の著名な英文学者・言語学者であり、早稲田大学の名誉教授です。

略歴

塩田勉は東京都中野区で生まれました。早稲田大学大学院文学研究科博士課程を修了後、イギリスとフランスの大学で応用言語学の研究に携わりました。その後、ニュージーランドのカンタベリー大学で講師を務め、帰国後は早稲田大学語学教育研究所の教授、そして所長を歴任しました。2004年からは早稲田大学国際教養学部の教授として教鞭を執り、2010年に退職、名誉教授となりました。

専門分野は文体論と英語教育であり、これらの分野で数多くの研究成果を発表しています。

著書

塩田勉は、文体論、英語教育、エッセイなど幅広い分野で著書を出版しています。主な著書は以下の通りです。

『文学の深層と地平 文体論の可能性を拓く』(語研教材選書 講座言語と文学 ;早稲田大学語学教育研究所 1991)
『英米文学の新しい読み方 文体論の可能性を拓く』(語研教材選書 早稲田大学語学教育研究所 1991)
『イギリス訪問 英会話テキスト』語研教材選書 早稲田大学語学教育研究所 1993
『おじさん、語学する』集英社新書 2001
『「言語と文学」講義録 文学的直観のプラクティス』国文社 2003
『作品論の散歩道 漱石からケータイ小説まで』書肆アルス 2012
『〈語学教師〉の物語 日本言語教育小史 第1巻』書肆アルス 2017

これらの著書は、文体論の理論と実践、英米文学の新しい解釈、英語教育の方法論、そして語学学習の楽しさを読者に伝えています。

翻訳

塩田勉は、翻訳家としても活躍しており、文化人類学、科学、言語学などの分野で重要な書籍を翻訳しています。主な翻訳書は以下の通りです。

E.B.タイラー『文化人類学入門』大社淑子,星野恒彦共訳 太陽社 1973
ハーバート・F.ヨーク『ドキュメント大統領指令「水爆を製造せよ」 科学者たちの論争とその舞台裏』大槻義彦共訳 共立出版 1982
レオ・シュピッツァー『言語学と文学史 文体論事始』国際文献印刷社 2012

これらの翻訳書は、それぞれの分野における重要な知識や思想を日本に紹介し、学術研究の発展に貢献しています。

研究業績

塩田勉は、文体論、英語教育に関する多数の論文を発表しています。これらの論文は、文体論の理論的発展、英語教育の実践的改善に貢献しています。

外部リンク

塩田勉 - researchmap
塩田勉 - J-GLOBAL
塩田勉 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
研究者総覧 - 早稲田大学


塩田勉は、日本の英文学・言語学界における重要な人物の一人であり、その研究と教育への貢献は高く評価されています。

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