塩田明弘

塩田 明弘（しおた あきひろ）

塩田明弘は、1962年に兵庫県神戸市に生まれた日本の著名なミュージカル指揮者および音楽監督です。彼は、東宝や宝塚歌劇団、劇団四季など、数々のミュージカルやコンサートにおいてその指揮を執り、数多くの観客に感動を与えています。また、彼は日本演劇協会の会員としても活動しています。

来歴

塩田は東京音楽大学で声楽を専攻し、その後、指揮専攻研究科を修了しました。彼のミュージカル指揮者としてのキャリアは1991年にスタートし、初めて携わった作品は東宝ミュージカル「心をつなぐ6ペンス」でした。このデビュー以来、彼は多くの名作に参加し、音楽の魅力を広めるために尽力してきました。

受賞歴

塩田明弘は、彼の業績に対して数多くの賞を受賞しています。平成23年度には日本演劇興行協会賞を受賞し、第9回読売演劇大賞ではスタッフ優秀賞を取得しました。また、第39回イタリア・グレイト・ダレッツォポリフォニーコンクールでは2位に入賞し、演劇界での評価はますます高まりました。彼は「ミス・サイゴン」や「ローマの休日」、「エリザベート」、さらには「モーツァルト！」など、複数の作品で菊田一夫演劇賞で大賞を受賞し、その実力を証明しています。

ニューヨークでの研鑽

彼はミュージカル指揮者の中では初めて文化庁派遣芸術家として、ニューヨーク・ブロードウェイで研鑽を積みました。この経験のおかげで、彼は国際的な視野を広げることができ、その後、東宝やホリプロ、宝塚歌劇団などで音楽監督や指揮者として幅広く活動しています。

近年の活動

最近では、彼は『K-Musical Stars Concert』や『Wildhorn Melodies』、『Wien Musical ConcertⅡ』などのコンサートで音楽監督および指揮を務めています。特に、『K-Musical Stars Concert in Seoul』では韓国での指揮デビューを果たし、注目を集めました。また、EMKミュージカル『ファントム』では音楽スーパーバイザーとしても貢献しています。

彼の作品には、『ジキル＆ハイド』や『デスノート THE MUSICAL』、『天使にラブソングを～シスター・アクト』など、レパートリーは40作品以上に及びます。さらに、韓国-日本のヒップホップダンスの祭典「THE BATTLE 2009」や、東京、大阪、名古屋ドームでの「K-1 グランプリ・決勝」といった大規模なイベントでも音楽監督を務めています。福岡ドームでの「スーパーコンサート」では、プラシド・ドミンゴやダイアナ・ロスらと共演し、多くの観客から高い評価を得ました。

著書

また、塩田は自身の著書『知識ゼロからのミュージカル入門』を幻冬舎から出版しており、ミュージカルに対する理解を深めるための貴重な資料となっています。彼の活動は今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。

もう一度検索