境岩井バイパス

境岩井バイパスの概要

境岩井バイパスは、茨城県猿島郡境町から坂東市までを結ぶ国道354号の新しいバイパス道路です。このプロジェクトは、2001年度からスタートし、全長は6.3kmに及びます。主な目的は、境町市街地での交通渋滞を緩和し、首都圏中央連絡自動車道（圏央道）での境古河インターチェンジ（IC）へのアクセスを改善することです。また、現在の国道354号の曲がりくねった区間を解消することも目指されています。

道路の特性

このバイパス道路の全体事業費は約110億円が見込まれており、費用便益比は2.1という高い評価を得ています。しかし、現時点では起点側から国道354号の現道への接続がなされておらず、このため完全にバイパス道路として機能するまでには至っていません。しかし、埼玉県方面に向けた約5kmの新道路が別途計画されており、この完成によりバイパスの機能を果たすことが期待されています。

整備状況と進行状況

整備の進行に関しては、全6.3kmのうち、起点から県道若境線までの約2kmが「優先区間」として位置付けられ、その中でも境古河ICを越えて境町道1-7号線とつながる940mを「重点区間」として特に進められています。この重点区間は2015年3月29日に圏央道久喜白岡JCT - 境古河ICの開通に合わせて供用されました。残りの優先区間についても、2020年7月3日には境町蛇池から境町山崎（ふれあいの里前）までの800mが開通しています。

路線情報

境岩井バイパスの起点は、猿島郡境町大字猿山の茨城県道17号結城野田線との交点付近に位置し、終点は坂東市生子にある国道354号現道交点です。全体の規模としては道路幅員25m、暫定的に2車線を設けており、将来的には4車線に拡張されることが計画されています。設計速度は時速60kmで、車線幅は3.5mとなっています。

歩道橋などの道路施設

このバイパスには、にこにこ長田歩道橋という名の歩道橋が設けられており（猿島郡境町蛇池付近）、長さは33.6mで幅員は2.0mです。この名は、近隣の長田小学校の児童から名前を募集し決定されたものです。歩道橋は2016年3月10日に正式に供用開始されました。

主な接続道路

境岩井バイパスは、茨城県道17号結城野田線、茨城県道126号尾崎境線、茨城県道137号若境線、そして茨城県道24号土浦境線と交差しており、また境古河ICを利用して圏央道とも接続しています。

このように、境岩井バイパスは地域の交通インフラの一環として、交通の円滑化と地域発展に寄与することが期待されています。

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