増井浩俊

増井浩俊選手について

増井浩俊（ますい ひろとし、1984年6月26日生まれ）は、静岡県焼津市に生まれ育った元プロ野球選手で、主に投手として活躍しました。自身の愛称は「まっすー」です。

プロ入り前の経歴

増井は小学校4年生から地元の野球少年団でプレーを始め、中学校時代にはノーヒットノーランを達成。この成功を機にプロ野球選手を目指すことを決意しました。静岡高等学校に進学後、硬式野球部に所属するも甲子園には縁がありませんでしたが、その後駒澤大学へ進学し、東都大学野球リーグで34試合に登板、8勝した実績があります。卒業後は東芝に入社しますが、プロの世界からは一時的に離れていました。

日本ハムファイターズ時代

2009年のNPBドラフトで北海道日本ハムファイターズに5位指名されて入団。初登板は2010年4月9日でしたが、苦いデビューでした。その後、徐々に先発ローテーションに加わり、プロ初勝利も記録します。2011年にはオールスターメンバーに選ばれ、チームの主要な中継ぎとして活躍しました。

特に2012年には最優秀中継ぎ投手の称号を得て、リーグ優勝に大きく貢献。その後も抑えとしての役割を担い、2013年、2014年には安定した成績を残しました。2015年には初めて30セーブを達成し、セーブ王争いに名を連ねます。加えて、国際大会でも日本代表として活躍しました。

オリックス・バファローズ時代

2017年にオリックスへ移籍し、契約は4年で総額9億円。オリックスでもクローザーとして期待されましたが、健康上の問題もあって成績は波がありました。2018年には日本の全12球団からセーブを記録するという偉業も成し遂げますが、2019年には役割が変更され、中継ぎとしても奮闘しました。

2021年には先発に転向し、15試合に登板しましたが成果は今一つ。2022年には二軍生活が続き、最終的に2試合の登板に留まり、その後戦力外通知を受け、引退を決断します。

プロ選手としての特徴

増井はオーバースローから平均球速149km/hのストレート、また155km/hのストレートも投げます。特にフォークボールが評価され、スライダーやカーブを織り交ぜながら打者を翻弄しました。

プライベート

増井は家庭を大切にしており、妻と3人の子供と共に過ごしています。現役引退後は「主夫」として家庭に専念し、シーズン中は離れ離れだった家族とより密接な生活を送るようになりました。野球を始めたきっかけや、練習用のグラブにマグロの刺繍があることも彼にとっての象徴的なエピソードです。また、選手生活においてもストレス管理を大切にし、特に食生活は厳格ではないとのことです。

終わりに

増井浩俊のプロ野球選手としてのキャリアは多彩で、特に北海道人やオリックスでの思い出が彼の人生には深い影響を与えています。現役引退後も家族との時間を大切にしながら、日本球界の発展に寄与する存在になることが期待されます。

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