増田周子

増田周子

増田周子（ますだ ちかこ、1968年9月 - ）は、日本近代文学、特に書誌学を専門とする研究者であり、現在は関西大学の教授を務めています。

略歴

北九州市で生まれた増田周子は、旧姓を依岡（よりおか）といい、大阪府立北野高等学校を卒業後、1992年にに関西大学文学部国文科を卒業しました。その後、1997年に関西大学大学院文学研究科博士後期課程を単位取得退学し、徳島大学総合科学部の専任講師に就任しました。1999年には、学位論文「宇野浩二文学の書誌的研究」により、関西大学から文学博士の学位を授与されました。2001年には関西大学助教授となり、2008年に教授に昇進。2011年度からは、織田作之助賞の選考委員を務めています。

研究内容

増田周子の研究は、日本近代文学の中でも、特に宇野浩二を中心とした作家の書誌的研究に重点を置いています。書誌学的な手法を用いて、作家の作品の成立過程や変遷、そしてその背景にある社会や文化との関わりを明らかにしようとしています。また、アジアとの関係にも着目し、1955年の「アジア諸国会議」と火野葦平のインド紀行に関する研究も行っています。彼女の研究は、近代文学の研究に新たな視点を提供しています。

著書

『宇野浩二文学の書誌的研究』 (和泉書院、近代文学研究叢刊、2000年)
『1955年「アジア諸国会議」とその周辺 火野葦平インド紀行』 (関西大学東西学術研究所、2014年)

共著・編纂

『宇野浩二書簡集 作家の書簡と日記シリーズ』 (編、和泉書院、2000年)
『四国近代文学事典』 (浦西和彦, 堀部功夫共著、和泉書院、和泉事典シリーズ、2006年)
『朝のように花のように 谷澤永一追悼集』 (浦西和彦共編、論創社、2013年)
『大阪の小説家と映画』 (笹川慶子共編著、関西大学大阪都市遺産研究センター、大阪都市遺産研究叢書 別集 2、2013年)
『大阪文藝雑誌総覧』 (浦西和彦, 荒井真理亜共著、和泉書院、大阪叢書、2013年)
『織田作之助と大阪』 (編、橋寺知子, 笹川慶子, 岩田陽子著、関西大学大阪都市遺産研究センター、大阪都市遺産研究叢書 別集、2013年)
『戦争の記録と表象 日本・アジア ・ヨーロッパ』 (編著、関西大学東西学術研究所、2013年)

関連項目

依岡隆児

外部リンク

* 関西大学

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