増田宗昭

増田宗昭について

増田宗昭（ますだ むねあき）は、1951年1月20日に生まれた実業家であり、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の創業者として知られています。彼は日本のエンターテインメント業界において、特に「TSUTAYA」というブランドを通じて大きな影響を与えました。2015年には、その資産が約9億1,000万ドルに達し、日本において39番目に裕福な人物と評価されています。また、2017年のフォーブス日本長者番付では48位にランクインし、その資産は7億8,000万ドルとされています。

経歴

大阪府枚方市に生まれた増田は、同志社香里高等学校を卒業後、同志社大学の経済学部に進学します。在学中にはファッションデザインに関心を持ち、洋裁学校に通うこともありましたが、後に天才デザイナーたちの存在を知り、方針を転換します。大学卒業後の1973年には、ファッションメーカーの鈴屋に入社し、軽井沢ベルコモンズの開発や販促ディレクションなどを担当しました。

1983年、彼は同社を退社し、3月24日に枚方市で「TSUTAYA」の前身である蔦屋書店を創業。1985年にはカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社を設立し、代表取締役社長に就任しました。1995年にはディレク･ティービー･ジャパン株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。2000年代に入ると、セガ・エンタープライゼスや楽天、ローソンなどの取締役も務めており、幅広い業界で影響力を持つ経営者としての地位を確立しました。

増田は、2010年には株式会社アミューズの社外取締役に就任し、2011年には株式会社アマナの社外取締役に任命されるなど、様々なメディアやエンターテインメント関連企業において重要な役割を果たしています。2023年には、ビジネス部門での貢献が認められ、SUITS OF THE YEAR 2023を受賞しました。

私生活

大阪に居住する増田は、家庭を持ち、二人の子供がいます。特に長男の宗禄は、カルチュア・コンビニエンス・クラブの監査役を務めており、家族としてビジネスに関与しています。趣味としては、車やゴルフを楽しむ彼ですが、長野県軽井沢町には別荘も所有し、地域社会とのつながりを大切にしています。彼は国際文化都市整備機構（FIACS）の副理事長を務めており、地域のまちづくりに貢献する活動にも注力しています。会長には鳩山由紀夫が名を連ねており、さまざまな著名人と共に地域の発展に取り組んでいます。

著書

増田はビジネスに関する著書も多数執筆しており、その中には『情報楽園会社 TSUTAYAの創業とディレクTVの起業』（1996年）、『知的資本論 すべての企業がデザイナー集団になる未来』（2014年）などがあります。これらの書籍では、彼のビジネス哲学や成功の秘訣、そして失敗からの教訓が語られています。

出演・メディア活動

増田はテレビ番組にも出演しており、2011年には「日経スペシャル カンブリア宮殿」に、2015年には「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演するなど、多岐にわたる場で自身の経験や理念を発信しています。彼の言葉や姿勢は、多くの起業家やビジネスリーダーに影響を与える存在となっています。

増田宗昭は、エンターテインメント業界のみならず、ビジネスにおいても多くの人々にインスピレーションを与える実業家の一人です。そのビジョンと行動力は、今後も新しいアイディアやプロジェクトに繋がっていくことでしょう。

もう一度検索