増田陸 (ボクサー)

増田 陸（ますだ りく）は、1997年9月23日に広島県広島市で生まれた日本のプロボクサーです。帝拳ボクシングジムに所属し、第77代日本バンタム級王座に輝きました。血液型はO型です。

中学時代からボクシングを始め、後にプロの世界へと進むことになります。ボクシングを志す上で、伝説的なボクサーである海老原博幸氏を憧れの存在としてきました。

高校は広陵高校を卒業し、その後、立教大学に進学。大学ではボクシング部に所属し、主将を務めるなど競技と学業を両立させました。2020年3月に大学を卒業後、プロボクサーを目指し、2021年2月5日にプロテストに合格（B級）。

プロとしてのキャリアは、2022年7月2日のデビュー戦で鮮烈な1回KO勝利を飾り、スタートしました。その後、2023年5月20日には、後楽園ホールで開催された「井上尚弥 4団体統一記念バンタム級モンスタートーナメント」の1回戦に出場。日本バンタム級2位の富施郁哉選手と対戦し、7ラウンド終盤にレフェリーストップによるTKO勝利を収め、準決勝へと駒を進めました。

同年8月30日、「フェニックスバトル103」の一環として、モンスタートーナメント準決勝であり、当時の日本バンタム級王者であった堤聖也選手とのタイトルマッチに挑みました。試合中、増田選手の正確なアッパーカットにより堤選手の眉間をカットさせる場面もありましたが、激闘の末、10ラウンド判定で0-3のスコアで敗れ、日本王座獲得はならず、プロキャリア初の黒星を喫しました。

しかし、この敗戦を糧に再起を図り、2024年2月24日には両国国技館で行われた「Prime Video Presents Live Boxing 7」に登場。WBOバンタム級6位のジョナス・スルタン選手と対戦し、試合開始早々の1ラウンド、2分21秒で見事なKO勝利を収め、世界ランカーを撃破する快挙を達成しました。

そして同年7月18日、後楽園ホールの「Lemino BOXING フェニックスバトル119」のメインイベントで、因縁の相手である日本バンタム級王者・富施郁哉選手と日本王座を懸けて再び対戦しました。このリマッチでは、増田選手が放った右フック一発で富施選手からダウンを奪い、4ラウンド2分21秒でのKO勝利。見事、第77代日本バンタム級王座を獲得しました。

王座獲得後も勢いは止まらず、2024年11月2日、「WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のメインイベントにて、日本同級8位の宇津見義広選手を相手に初防衛戦を実施。7ラウンド26秒でTKO勝利を収め、王座の初防衛に成功しました。さらに2025年3月1日、第45回チャンピオンカーニバルとして後楽園ホールで行われた日本バンタム級タイトルマッチでは、ランキング1位の松本海聖選手と対戦。6ラウンド2分16秒でTKO勝利を飾り、2度目の王座防衛を果たしました。

アマチュア時代には66戦52勝（14敗）の戦績を残しており、プロ転向後は9戦8勝（8KO）1敗と、高いKO率を誇っています。力強い攻撃力を武器に、日本バンタム級の頂点に立った増田陸選手の今後の活躍から目が離せません。

もう一度検索