声に出すと赤っ恥

ガガガSPの6枚目のオリジナル・アルバム『声に出すと赤っ恥』は、2008年2月5日にLD&K Records/俺様レコードからリリースされました。本作は、彼らがインディーズに戻ってから初めてのアルバムであり、バンドとしての新たなスタートを切る意気込みが込められています。

アルバムのジャケットには、「バンドを90歳まで続ける」という宣言が記されており、彼らの音楽に対する情熱と、長く活動を続けていく決意が表明されています。この宣言は、ガガガSPのメンバーが音楽をライフワークとして捉え、年齢を重ねても変わらずに音楽を追求していく姿勢を示しています。

収録曲は、シングルとしてリリースされた「神戸駅」のアルバムバージョンをはじめ、コザック前田が作詞作曲を手掛けた「淡い頃の話」「幸福哲学第一人者」「センチメンタル僕」「声に出すと赤っ恥」「フラレ男の哀しい歌」「野球少年の詩」「ところがどっこい生きている」「恋は果てなく」「振り出し人生」など、バラエティ豊かな楽曲が並びます。

「ユーコ」は、ロックサウンドに乗せてヒップホップのような早口の歌詞が特徴的な楽曲で、アルバム「俺様天才偉業集」にも収録されています。また、山本聡が作詞作曲した「恋する音楽」や、美輪明宏によるカバー「ヨイトマケの唄」など、ガガガSPの音楽性の幅広さを感じさせる楽曲も収録されています。

アルバムの終盤には、事実上の最終曲である「振り出し人生」の後、しばらく無音状態が続き、ボーナストラックとして「My First Kiss（アルバムバージョン）」と「にんげんっていいな（セレナヴァージョン）」が収録されています。「My First Kiss」は、13thシングル「神戸駅」のカップリング曲としても収録されており、2006年には「日産・セレナ」のCMソングとして使用されました。

「にんげんっていいな（セレナヴァージョン）」は、メガマサヒデ、森田剛史（セックスマシーン）、ガガガSPによって結成されたガガガDX名義で発表された楽曲で、「My First Kiss」と同様に「日産・セレナ」のCMソングとして使用されました。レコード会社直営サウンド（現:レコチョク）で先行リリースされ、デイリーチャートで最高2位、ウィークリーで5位を記録するなど、話題を集めました。

『声に出すと赤っ恥』は、ガガガSPがインディーズに戻り、新たな気持ちで制作したアルバムであり、彼らの音楽に対する情熱と、聴く人を楽しませようとする遊び心が詰まった作品と言えるでしょう。

もう一度検索