壱岐市立初山中学校

壱岐市立初山中学校の概要と歴史

壱岐市立初山中学校（いきしりつはつやまちゅうがっこう）は、長崎県壱岐市郷ノ浦町に位置していた公立中学校です。2011年3月末まで運営されており、略称は「初中」です。1947年に設立され、長い歴史を有していました。

歴史の始まり

初山中学校は、1947年4月23日に「初山村立初山中学校」としてスタートしました。この年は学制改革が行われた年で、同時に六・三制が導入されました。設立当初は106名の生徒が3学級に分かれて教育を受けていました。校舎は当初、現在の初山小学校の位置に設けられた仮校舎で運営されていました。

1955年には町村合併があり、「郷ノ浦町立初山中学校」に改称。その後、1961年に校歌が制定され、学生たちに愛される楽曲として根付いていきました。1962年には最大生徒数が210名に達し、学校の成長を示しました。

1973年には、小学校との併設が解かれ、小学校に隣接する新しい校舎が完成しました。これにより、生徒たちはより充実した環境で学ぶことができるようになりました。そして、2004年には壱岐島内の町が合併し、「壱岐市立初山中学校」として新しいスタートを切ることとなりました。

統廃合と閉校

教育環境が変わる中で、2008年に壱岐市教育委員会は中学校の統廃合計画を策定しました。そして、2011年3月31日、初山中学校は64年の歴史に幕を閉じました。この時点での在校生は30名で、他の新設された中学校へ通学することになりました。閉校後、校舎はコミュニティセンターハツヤマとして新たに活用されることになりました。

校訓と校章

初山中学校の校訓は「やる気・厳しさ・思いやり」であり、生徒たちに大切な価値観を教えていました。また、校章は近隣の鏡岳神社に由来し、神体である「鏡」の形を背景に「中」の文字が配置されています。

制服と部活動

生徒の制服は、男子が学ラン、女子がセーラー服で、ジャージの色はオレンジ色という特徴があります。部活動では、特にソフトテニス部が強豪校として知られ、多くの学生がそれぞれのスポーツや活動に励んでいました。

地域との関わり

校区には壱岐市立初山小学校があり、地域とのつながりが深い学校でもありました。また、初山郵便局も近くに位置しており、生徒たちは地域社会に親しみを持ちながら生活していました。

壱岐市立初山中学校は、その歴史や地域とのつながりを通じて、多くの生徒たちにとって大切な教育の場であったことが想像できます。現在も校舎はコミュニティセンターとして利用されており、地域の歴史と住民の思い出が詰まった場所と言えるでしょう。

もう一度検索