壱番屋

株式会社壱番屋とカレーハウスCoCo壱番屋

株式会社壱番屋は、愛知県一宮市に本社を構えるカレー専門店チェーン『カレーハウスCoCo壱番屋』（通称：ココイチ）を運営しています。1982年に法人化されたこの企業は、ハウス食品グループの一員としても知られ、日本国内だけでなく、アメリカや台湾、韓国、中国、タイなど、世界中に展開中です。

特徴とメニュー

ココイチの特徴は、カレーの辛さ、ライスの量、トッピングを自由に選べることです。定番のレギュラーメニューは30種類以上用意されており、これに加えて期間限定メニューも展開されています。接客は徹底したマニュアルに基づいており、日本国外の店舗では地域に応じた独自の戦略を採用しています。特にタイでは高級ブランド路線を意識した展開が行われています。

歴史

現在のCoCo壱番屋のスタートは1978年に遡ります。創業者宗次徳二氏とその妻、直美氏が運営していたカフェ『バッカス』から人気のカレーが誕生し、そこからカレーハウスとしての新たな歴史が始まりました。創業当初からお客様第一の理念を掲げ、カレー専門の店舗として着実に成長してきました。1987年には80店舗を達成し、1998年には500店舗を超えました。

臨界のない成長の中で、ココイチは顧客に自由なカスタマイズを提供し、多くのファンを獲得しました。この成功は、宗次氏のカレーへの情熱と、顧客の声を重視した経営スタイルによるものといえます。特に「大盛りチャレンジ」という取り組みでは、1300グラム以上のライスを15分で食べると無料になるキャンペーンがあり、一時は話題を呼びましたが、廃棄物削減への取り組みから2003年に終了しました。

海外展開と近年の動き

海外進出は2005年から始まり、台湾に1号店がオープン。そして2008年にはタイ、韓国、アメリカへと店舗が広がっていきました。特にハワイやロサンゼルスでの展開は成功を収め、2020年にはインドにも進出しています。現地の食文化に合わせたメニューの提供や、輸入食材の使用など、各国の特性に応じたアプローチが展開されています。

M&Aと業態の多様化

近年、壱番屋は事業の拡大を目指し、他の飲食業態への進出も進めています。2020年にはジンギスカン店をはじめとする多様な店舗を連結子会社化し、2023年にはつけ麺チェーンを完全子会社化しました。これにより、カレーだけでなく、さまざまな食の提供が可能になります。

店舗の進化とサービス

ココイチの店舗には、旧型と新型店舗があり、新型店舗では最新のデザインやシステムが施されています。また、ドライブスルーや店頭テイクアウトコーナーの設置も進められており、便利なサービスを提供しています。クレジットカードや電子マネーでの支払いが可能な店舗も増えており、利便性が向上しています。

一部の店舗では、宅配サービスも行っており、UberEatsや出前館を通じての注文も受け付けています。このように、多角的なサービス展開がココイチの特徴となっています。

終わりに

株式会社壱番屋は、その自由なカスタマイズが可能なメニューや、多国籍な展開、さらには他業態との融合を通じて、飲食業界における存在感をこれからも強めていくことでしょう。これらの多様な取り組みが、顧客にとってより魅力的な選択肢となることは間違いありません。

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