売上総利益

売上総利益（粗利）とは

売上総利益（粗利）は、企業が一定期間に商品やサービスの販売を通じて得た利益を示す指標です。これは、売上高から売上原価を差し引くことで算出されます。売上総利益は、企業の主要な事業活動から生み出される基本的な収益力を示すため、経営分析において非常に重要な指標とされています。

計算式

売上総利益 ＝ 売上高 － 売上原価

売上総利益の理解を深める

売上原価は、売上に直接対応する原価であり、売上総利益もまた、売上に対応する利益として捉えられます。例えば、ある商品を7,000円で100個仕入れ、それを1万円で80個販売した場合を考えてみましょう。

この時、売上高は80万円（80個 × 1万円）となります。一方、売上原価は、販売された80個に対応する56万円（80個 × 7,000円）です。したがって、売上総利益は24万円（80万円 - 56万円）と計算されます。なお、売れ残った20個の商品については、売上原価ではなく、期末在庫として資産に計上されます。

売上総利益率

売上総利益率は、売上高に対する売上総利益の割合を示す指標であり、企業の収益性を評価するために用いられます。この指標は、企業が提供する商品やサービスの競争力、販売力、および製造効率を測る上で役立ちます。

計算式

売上総利益率（％）＝ 売上総利益 ÷ 売上高 × 100

または

売上総利益率（％）＝（売上高 － 売上原価）÷ 売上高 × 100

売上総利益率が高いほど、企業は効率的に利益を生み出していると言えます。

関連事項

• - 売上高利益率：企業の収益性を示す別の重要な指標。
• - 企業会計原則：損益計算書における売上総利益の表示に関する原則。
• - 簿記検定：会計知識を測るための検定。
• - 損益計算書：企業の経営成績を示す財務諸表。
• - 公認会計士、税理士：会計・税務の専門家。
• - 会計学：会計に関する学問。

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