壺坂酒造

壺坂酒造株式会社

壺坂酒造株式会社（つぼさかしゅぞう）は、兵庫県姫路市に本社を置く酒造業者であり、日本酒を専門に製造しています。かつては兵庫県神崎郡にて創業しましたが、気候の影響を受けて現在の場所に移転してきました。1957年に法人化され、現在では姫路市を代表する酒造の一つとなっています。

醸造の特徴

壺坂酒造は、200年以上前に建てられた酒蔵を使用し、その伝統的な構造を活かした醸造が行われています。酒蔵内は自然の気候を利用して室温を管理し、高品質な清酒を造ることにこだわっています。特に播州特産の酒米「山田錦」を使用した天然発酵による清酒は、その味わいで知られています。代表的な商品には「金壺」や「雪彦山」があり、地元の人々から長年愛されています。

壺坂酒造の本社社屋には即売所が併設されており、訪れた観光客や地元の住民は試飲を楽しむことができます。また、酒蔵の二階には特有の構造があり、ここでは醸造甕への麹投入や天秤搾りが行えます。これは、江戸時代の日本酒醸造技術を今に伝える貴重な場所でもあります。さらに、2006年度に姫路市から「都市景観重要建築物」に指定されたことも、その歴史的価値を象徴しています。

近年の取り組み

壺坂酒造は、長い歴史を紡ぎながらも、時代の流れに合わせた新しい試みにも挑戦しています。例えば、2018年には戦前に栽培されていた酒米「弁慶」を復活させ、従来の酒造りを再現する挑戦を始めました。これにより、地域の文化や歴史を守りつつ、新たな日本酒の可能性を追求しています。

主な商品ラインナップ

壺坂酒造では、以下のような商品がラインナップされています：

• - 清酒

- 金壺
- 雪彦山

• - 吟醸酒
• - リキュール

- 凍らせ梅酒（凍らせてシャーベット状のデザートとして楽しむ特製梅酒）
- ゆず酒（姉妹品）

壺坂酒造の製品は、地域の特徴を生かした酒米を使用し、良質な水と伝統的な技術を融合させた結果、深い味わいを持つものとなっています。地元の文化を感じることができるこのプロダクトは、多くの日本酒愛好者に支持されています。特に、地元の行事やお祝いの席で飲まれることが多く、長年にわたって地域に根付いた存在となっています。

壺坂酒造は今後も、地域振興に貢献する日本酒づくりを続け、更なる成長を目指しています。

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