夏の別れ

オフコース 最後のシングル「夏の別れ」

「夏の別れ」は、1988年10月25日にリリースされたオフコースの36枚目にして最後のシングルです。アルバム『Still a long way to go』からのシングルカットで、「夏の別れ」と「逢いたい」の両A面となっています。

制作の背景

当初、シングルには「昨日見た夢」が収録される予定でしたが、1988年11月にグループの解散が決定したため、「夏の別れ」に変更されました。

「夏の別れ」はアルバム収録曲と同じ内容ですが、「逢いたい」はアルバムとは異なるミックスが施されています。

楽曲について

夏の別れ

作詞・作曲は小田和正が担当。後に小田自身がシングル「風の街」のカップリングやアルバム『LOOKING BACK 2』でセルフカバーしていますが、歌詞の一部が省略され、リフレインが追加されています。

逢いたい

作詞は吉田拓郎が担当。作曲は清水仁です。清水は吉田に作詞を依頼した経緯について、「以前から彼とは知り合いだったし、彼の書くハードっちゅうか、骨太な詞が好きだったんですよ」と語っています。また、「オフコース・カラーっていうのを意識したつもりはない」としながらも、「この曲をオフコースのメンバーでプレイすることによって、それはオフコースのナンバーになると思う」と述べています。

清水は後に、歌詞の一人称が“俺”であることについて、「拓郎さんはよくわかってるなぁと思って」と語り、オフコースの楽曲では珍しい表現であることを明かしています。

ジャケット写真

ジャケットには、同年に行われた「OFF COURSE TOUR 1988-’89 “STILL a long way to go”」でのメンバーの写真が使用されています。EPとシングルCDではジャケットサイズが異なるため、掲載されている写真の数も異なっています。

収録曲

SIDE A

1. 夏の別れ
作詞・作曲: 小田和正、編曲: オフコース

SIDE B

1. 逢いたい
作詞: 吉田拓郎、作曲: 清水仁、編曲: オフコース

スタッフ

* プロデュース: オフコース

オフコースの最後のシングルとして、また、豪華な制作陣が参加した作品として、「夏の別れ」は音楽史に残る名曲と言えるでしょう。

もう一度検索