夏の王様 〜MY BLUE HEAVEN〜

田原俊彦の18枚目のオリジナル・アルバム『夏の王様 〜my blue heaven〜』は、1991年6月5日にポニーキャニオン/NAVからリリースされました。

背景
前作『DOUBLE“T”』から約1年ぶりのオリジナル・アルバムとなる本作は、全曲を通してサマーソングを中心に構成されています。サウンドプロデュースと作曲は荒木真樹彦、作詞は松井五郎が担当し、夏の恋や情熱、そして少しの切なさを感じさせる楽曲が揃っています。先行シングル「夏いまさら一目惚れ」を含む全10曲が収録されており、夏の訪れを告げるような、爽やかでいてどこか懐かしい雰囲気が漂う作品です。

リリース
1991年6月5日に、ポニーキャニオンのNAVレーベルからCDとCT（カセットテープ）の2形態で発売されました。当時、田原俊彦はアイドルとしての人気を確立していましたが、本作ではより音楽的な深みを追求し、新たなファン層の開拓を目指した意欲作と言えるでしょう。

批評
『CDジャーナル』は、本作の楽曲のバリエーションの豊かさを評価し、「カリビアン風から大人びたラヴ・バラード、さらにはエグ味を強調したヴォーカルを聴かせる『SCAPEGOAT』など、陽性のトシに哀愁ではない何かがプラスされていると実感させる」と評しています。田原俊彦の新たな一面を引き出した作品として、音楽評論家からも肯定的な評価を得ています。

収録曲

1. 灼熱のモナリザ
2. CARNIVAL
3. 夏いまさら一目惚れ
4. 僕のDOOR
5. GLAMOUR
6. 博士テストの時間です
7. 俺のNOISEをとめてくれ
8. SCAPEGOAT
9. 誰のものでもないBLUE
10. かすかに追憶

楽曲解説

* 夏いまさら一目惚れ: 先行シングルとしてリリースされた楽曲。夏の恋の始まりを予感させるような、アップテンポで爽やかなナンバーです。

参加ミュージシャン

※アルバムには、多数のミュージシャンが参加していますが、詳細な情報は割愛します。

映像作品

本作に関連する映像作品として、1991年6月21日にポニーキャニオンからVHSとLDの2形態でミュージックビデオが発売されています。

総括
『夏の王様 〜my blue heaven〜』は、田原俊彦が夏の訪れとともに届けた、爽やかで情熱的なオリジナル・アルバムです。サマーソングを中心に、様々な愛の形を表現した楽曲は、聴く人の心にそれぞれの夏の思い出を呼び起こすでしょう。音楽的な深みと多様性を増した本作は、田原俊彦の新たな魅力を発見できる作品として、多くのファンに愛されています。

もう一度検索