夏の轍

『夏の轍』は、2001年に甲斐バンドがリリースした13作目のオリジナル・アルバムです。

1999年に本格的な活動を再開した甲斐バンドにとって、本作は1986年発表の『REPEAT & FADE』以来、実に15年ぶりとなる待望のオリジナル・アルバムとなりました。長年のブランクを経て発表された作品であり、ファンにとっては特別な意味を持つ一枚と言えるでしょう。

本作は、甲斐バンドのフルメンバーで制作された最後のオリジナル・アルバムとしても記録されています。メンバー全員の力が結集された、集大成的な作品と捉えることもできます。

また、本作は発売元がデビュー当初から所属していた東芝EMI（現：EMIミュージック・ジャパン）ではなく、イーストウエスト・ジャパン（現：ワーナーミュージック・ジャパン）に変更されています。このため、2007年に東芝EMIからリリースされたオリジナル・アルバムのリマスター紙ジャケットシリーズには含まれていませんでした。

アルバムには、以下のような楽曲が収録されています。

眩暈のSummer Breeze
タイトロープ
真夏のSEA
STARS
トレーラー・ハウスで〔Remix 2001〕
甘いKissをしようぜ〔Remix 2001〕
白いブランケット
VIOLET SKY
アナログ・レザー
甘いKissをしようぜ〔Reprise〕
* Jasmin again

これらの楽曲は、甲斐バンドの音楽性を色濃く反映しており、彼らの新たな一面を垣間見ることができます。

『夏の轍』は、甲斐バンドの歴史において重要な位置を占める作品であり、彼らの音楽的探求心と新たな挑戦が込められています。長年のファンはもちろん、初めて甲斐バンドの音楽に触れる人にとっても、聴きごたえのあるアルバムと言えるでしょう。

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