夕刊デイリー

夕刊デイリー新聞の概要

夕刊デイリー新聞は、宮崎県延岡市大貫町に本拠地を持つ夕刊デイリー新聞社が発行する日刊の夕刊新聞です。この新聞は、主に延岡市や日向市などの県北地域において広く読まれており、宅配と販売店網を通じて地元住民に届けられています。宮崎日日新聞や他の全国紙と併せて読むことができるため、地域内での知名度と普及率は非常に高いと言えます。

歴史

夕刊デイリー新聞は、1963年に創刊されました。設立当初から、郷土の歴史や伝統を大切にし、県民の幸福と利益の増進を目的としています。創刊時には2ページのブランケット判形式で発行され、宮崎市内にも取材ネットワークを整えるために支局が設置されましたが、1979年にはこの支局が支社に昇格しました。

新聞の技術革新も続いており、1989年には電算写植機の導入、1991年にはワードプロセッサを編集に利用するようになり、1993年からはデジタル処理による写真制作も始まりました。さらに1995年には、20ページの新聞を印刷できる最新の輪転機を導入し、2004年と2005年には新しい本社工場棟および事務棟の増築も行われました。

本社と支局

夕刊デイリー新聞社の本社は延岡市大貫町2丁目1302番地に所在し、日向市、宮崎市、高千穂町に支社や支局を展開しています。この地域に根ざした支社制度により、地元の情報を迅速に集約し、発信しています。

テレビ・ラジオ欄

夕刊デイリー新聞のユニークなポイントの一つは、そのテレビ欄の構成です。この新聞のテレビ欄は、発行日の夕方6時からの番組を基準に表示され、翌日分のテレビ番組も含まれています。通常の新聞ではNHKや地元民放が優先的に左端に記載されるのに対し、夕刊デイリーでは、NHKのBSや一部CS局が先に掲載され、次に熊本の民放、そして宮崎の民放が続く独特なレイアウトです。

この地域のコミュニティFMも取り扱っており、自社が関連しているFMのべおかの番組表は掲載されていますが、ケーブルメディアワイワイが関与するFMひゅうがの番組表は載せられていません。これはFMひゅうががケーブル再送信で放送されており、独自の取り決めが影響しています。

追加事業

夕刊デイリー新聞社は、新聞発行の他にもいくつかの関連事業を行っています。その一つがデイリー明るい社会賞で、1973年に創刊10周年を記念して設けられたこの賞は、地域に貢献した個人や団体に贈られます。これまでに507名の個人と180の団体が受賞対象となっています。

また、財団法人デイリー健康福祉事業団は、1968年に設立され、地元住民の健康増進を目的とした様々な活動を行っています。健康教室や心臓検診補助、広報活動などを通じて地域の福祉向上に寄与しています。

備考

宮崎県北エリアは、かつて別の夕刊誌「夕刊ポケット」が存在していたため、夕刊の発行において競争が激しかった地域でもあります。また、夕刊デイリー新聞社は、2012年に開局したコミュニティFM局FMのべおかの株式も一部保有しており、ケーブルメディアワイワイとも連携しています。

このように、夕刊デイリー新聞は地域のニーズに応じた情報提供や社会貢献活動を通じて、宮崎県北の住民との強い結びつきを築いています。

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