夕張市立診療所

夕張市立診療所

夕張市立診療所は、北海道夕張市に位置する地域医療を支える診療所です。その歴史は古く、1910年（明治43年）に北海道炭鉱汽船によって開設された夕張炭鉱病院に遡ります。炭鉱の閉山に伴い、1982年（昭和57年）に夕張市が病院を買収し、夕張市立総合病院として新たなスタートを切りました。

概要

夕張市立総合病院は、地方公営企業法に基づき運営される一般病床170床を有する、当時夕張市で唯一の病院でした。しかし、2006年（平成18年）に夕張市が財政破綻。その影響を受け、2007年（平成19年）には有床診療所（19床）と介護老人保健施設（40床）へと転換し、指定管理者制度が導入されました。なお、南清水沢地区にあった診療所は民間に移譲されています。

旧施設は夕張市社光に位置し、外来棟は1973年（昭和48年）、病棟は1959年（昭和34年）に建設されたもので、老朽化が著しく、施設規模が機能に対して大きすぎるため、維持管理費の増大が課題となっていました。さらに、2014年（平成26年）には現行の耐震基準を満たしていないことが判明しました。

これらの課題を解決するため、夕張市立診療所・介護老人保健施設移転改築事業基本計画が策定され、2023年（令和5年）9月1日に夕張市若菜8番地12（旧若菜中央小学校グラウンド跡地）に新築移転しました。

沿革

1910年（明治43年） - 夕張炭鉱病院を開設。
1982年（昭和57年） - 夕張市が病院を買収・開設し、夕張市立総合病院に改称。
2007年（平成19年）
4月1日 - 公設民営化。医療法人財団夕張希望の杜が指定管理者となる（「夕張医療センター」に改称）。
8月 - 指定管理者の医療法人財団夕張希望の杜と北海道薬科大学が学術交流協定を締結。
2017年（平成29年） - 指定管理者を医療法人社団豊生会に変更（「医療法人社団豊生会 夕張市立診療所」に名称変更）。
2023年（令和5年）9月1日 - 夕張市若菜8番地12に移転。

診療科目 (2017年時点)

総合診療科
循環器内科
整形外科
リハビリテーション科
耳鼻咽喉科
泌尿器科
婦人科
歯科

交通

JR北海道石勝線 新夕張駅下車、夕鉄バス若菜9番地

テレビ番組

日経スペシャル ガイアの夜明け 公共サービスのなくなる日 「～ 夕張再生へ 立ち上がる住民たち ～」（2007年6月26日、テレビ東京） - 夕張市の医療体制の変化を取材。

関連項目

夕張市
村上智彦

外部リンク

夕張豊生会

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