夕顔 (駆逐艦)

夕顔（ゆうがお・ゆふがほ）

夕顔は、日本海軍に属する駆逐艦であり、若竹型駆逐艦の中で6番艦に該当します。この艦は1923年4月14日に進水し、石川島造船所で建造されました。進水時の名前は「第十二駆逐艦」でしたが、1924年4月1日に「第十二号駆逐艦」に改名され、その後竣工を経て1928年には「夕顔」という艦名に変更されています。

艦歴

夕顔はその後も日本海軍の重要な一員として多様な任務に就いていきます。1940年4月1日には哨戒艇に類別変更され、艦名は「第46号哨戒艇」に改称されました。その後、夕顔は太平洋戦争において重要な役割を果たします。特に1941年には、パラオやトラック方面の船団護衛に従事し、海上の安全を守るために出動しました。これらの活動は、当時の日本海軍による優れた作戦の一環として評価されています。

1944年11月10日、夕顔は石廊崎沖でアメリカの潜水艦「グリーンリング」の攻撃を受け、戦没することとなります。この事件は、夕顔の艦歴の中で特に重要な出来事であり、その活動の終結を意味します。

歴代艦長

夕顔の艦長には、多くの著名な士官が就任してきました。艤装員長として最初に就任したのは丸山良雄少佐であり、彼は1924年3月20日から艦の発展に寄与しました。その後、駆逐艦長には同じく丸山良雄少佐が1924年5月31日から同年11月10日まで就任しました。

他にも、徳富太多雄大尉、中原達平少佐、平塚四郎少佐、そして有賀幸作大尉など多くの艦長が艦を指揮し、多彩な指導力を発揮しました。特に大尉や少佐として就任した艦長たちは、艦の運用にさまざまな工夫を凝らしながら、夕顔が戦争の激化する中で果たすべき役割を果たしていったことがわかります。

脚注および参考文献

夕顔の歴史を知るためには、いくつかの参考文献が有用です。特に片桐大自著『聯合艦隊軍艦銘銘伝』や、海軍歴史保存会による『日本海軍史』は、艦の詳細な足跡や艦長たちの履歴についての貴重な情報を提供しています。これらの資料は、夕顔という艦がどのように日本海軍の中で機能していたかを洞察する上で欠かせない存在です。

夕顔は、その艦歴と共に日本海軍の一部としての重要な役割を果たし、今でも多くの人々に関心を持たれています。

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