外山高士

外山高士 (Toyama Takashi)

外山高士は、1930年9月5日に北海道北見市で誕生し、2022年8月28日に91歳で亡くなった日本の俳優・声優である。本名は外山高士で、彼の芸術的経歴は多岐にわたる。拓殖大学商学部を卒業後、劇団文化座に加わり、1952年に舞台『陽気な地獄』でデビューを果たした。その後は数多くの舞台、映画、テレビドラマ、アニメーションに出演し、特に印象的な悪役やドラマにおける善人役でも知られている。

来歴

外山は在学中に新聞部で大学の先輩にインタビューしたことがきっかけで、劇団文化座に参加。彼のキャリアは1950年代から始まり、時代劇の悪役や正義の役どころをこなすことで知られた。代表作には『怪傑黒頭巾』や『燃えよ剣』があり、彼の多様な演技力が発揮された。

特に、彼は吹き替えのスペシャリストとしても知られており、日本で初めて海外ドラマ『ロビンフッドの冒険』のロビンフッド役を担当した。リチャード・イーガンの声を多く担当し、アニメ『ジャングル大帝』のレオ役や『サスケ』の大猿大助役なども多く演じた。

2004年には故郷北見市の観光大使にも任命され、80歳を過ぎても舞台での活躍が続いていた。彼の病との闘いを経て2022年に逝去したことは、多くのファンに衝撃を与えた。

人物

外山高士の私生活についても興味深い事柄がいくつかある。彼の長男は映像ディレクターの外山裕人であり、趣味には写真や釣り、さらには雑誌編集が含まれていた。また、母校のラグビー部の部歌の作詞作曲にも関与し、教育と文化の振興に寄与していた。彼の人生は演技だけでなく、さまざまなクリエイティブな活動によって彩られていた。

出演作品

外山高士は、約70年にわたるキャリアの中で数多の作品に出演しており、テレビドラマや映画、舞台での存在感は多くの視聴者に印象づけられた。彼の出演した代表的なテレビドラマには、『西郷隆盛』や『水戸黄門』、さらには『必殺仕事人』シリーズなどがあり、映画にも多数の作品で顔を見せている。

彼の活動の幅はすべてのジャンルにわたり、多くの視聴者や聴衆から愛され続けた。彼の死去は日本のエンターテインメントの歴史において大きな損失となり、その才能と功績は後世にまで語り継がれるだろう。

もう一度検索