外山麻貴

外山麻貴（とやま まき）について

外山麻貴は、1971年6月26日生まれの日本の政治家です。現在、つばさの党の代表代行を務めており、埼玉県朝霞市議会議員として2期目の任期にあります。彼女の政治活動は、学生時代から始まり、様々な社会運動を経て、現在の政治家としての活動に至っています。

来歴

1990年に大阪府立泉陽高等学校を卒業後、埼玉大学に進学しますが中退しています。その後、2006年から2009年までふじみ野市で学童保育指導員として勤務し、2009年から2016年までは富士見市社会福祉協議会で同様の業務に携わりました。2015年の安保法制反対運動や、2016年の衆院補選での選挙運動における電話戦術を担うなど、政治活動への関与を深めていきました。これらの活動を経て、2019年に朝霞市議会議員に初当選し、2023年には2期目に向けて「やる気、元気、外山まき！」をスローガンに活動を展開し、再選を果たしました。

政治活動

外山麻貴の政治活動は、十代の頃から共産主義者同盟戦旗派に関わっていたことに始まります。彼女自身も「過激派にいた」と公言しています。しかし、同派の代表の死去や、内紛に失望し、立花孝志や黒川敦彦らが提唱する「既得権益をぶっこわす」という理念に共鳴し、「つばさの党」に加わりました。杉田勇人と共に党の中心メンバーとして活動し、広報部として党の広報活動を担っていましたが、党首の黒川敦彦が逮捕された後、代表代行に就任しました。また、黒川敦彦の内縁の妻でもあります。

2019年12月の朝霞市議会議員選挙ではオリーブの木公認で立候補し16位で当選、2023年12月の選挙ではつばさの党公認で3位当選を果たしています。しかし、2024年6月10日には、前年の市議選運動や東京15区補選での運動に問題があったとして、朝霞市議会本会議で問責決議が可決されました。さらに、市議会でのルール変更に関する討論において、特定の団体や政党を誹謗中傷する発言があったとして、懲罰動議も発議されています。懲罰動議では、特定の宗教団体に関する発言など9点の指摘事項が挙げられ、外山は一部発言の取り消しとお詫びを行いましたが、その後の支持者向け集会での発言内容との矛盾が指摘され、現在、懲罰審査が長期化しています。

政治家としての活動

外山麻貴は、直接民主制、ダイレクトデモクラシーに関心があり、予算の1%を住民投票で決めることで、街の風景や未来の設計図が変わると考えています。1期目の当選後、朝霞市議会の会派「輝政会」に参加し、富岡勝則市長の与党会派議員として活動しましたが、その後、「あさか未来」を経て、現在は無会派で活動しています。市長提出の議案にはほぼ全て賛成していますが、新型コロナウイルス感染症に対するワクチンやマスク着用には強く反対する立場を取っています。しかし、ワクチン接種費用を含む補正予算には賛成しており、政策に対する柔軟な姿勢も見せています。また、市職員の給与値上げには反対する一方で、市長、副市長、教育長の報酬値上げには賛成するなど、独自の視点を持っています。

市議会では、民生常任委員会副委員長を歴任し、朝霞市情報公開・個人情報保護審議会委員、朝霞市環境審議会委員、公益財団法人朝霞市文化・スポーツ振興公社評議員などの公職も担っています。

東京都第15区衆議院補欠選挙運動

外山麻貴は、自身の証言によれば、東京都第15区衆議院補欠選挙期間中には「撮影部隊として1日だけ参加」したと述べており、街宣活動にはほとんど関わっていないとしています。しかし、選挙期間中には、飯山陽候補に対して激しい言葉を浴びせかけたり、選挙運動用自動車の進路を妨害するなどの行為が確認されています。黒川敦彦と同居している関係から、自身も家宅捜索や逮捕される可能性を認識していると述べています。

黒川敦彦をはじめとする党幹部の逮捕後は、党のスポークスマンとしてメディア対応を行っています。逮捕については「不当逮捕」であると主張する一方で、党の運動方法に問題があったことを認める発言もしています。また、黒川敦彦が旧NHK党の立花孝志からユーチューブを使った炎上商法を学んだことが、党の活動の転換点であったと語っています。外山自身は、選挙妨害には批判的な立場であり、息の長い運動をすべきだと考えています。

著作

外山麻貴は、自身の政治活動や選挙運動に関する記事を執筆しており、以下のような著作があります。

「見ているだけの選挙から「参加する選挙」へ でんわ勝手連 外山麻貴さんに聞く 「でんわかけ」で未来をつかみにいこう!」『週刊金曜日』24(25):25ff. 2016-7-1
「インタビュー 外山まき つばさの党とはなにか 元ブント系運動家 外山まき代表代理に訊く」『情況』2024-8-28

人物

俳句が趣味であり、俳句の会「やよい会」に参加しています。

脚注

朝霞市議会議員外山まき (@ToyamaMaki) - X（旧Twitter）
とやまきちゃんねる朝霞市議会議員 外山まき

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