外惑星

外惑星：太陽系の果てを彩る惑星たち

私たちの太陽系には、太陽から近い順に水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星という8つの惑星が存在します。このうち、地球よりも太陽から遠く離れた軌道を周回する惑星を、私たちは「外惑星」と呼んでいます。火星、木星、土星、天王星、海王星の5つが該当します。これに対して、地球より太陽に近い軌道を回る水星、金星、地球を「内惑星」と呼びます。

地球からの見え方：衝と合

外惑星は地球から見ると、太陽の反対側に位置することがあります。この状態を「衝」といい、外惑星は真夜中に観察でき、地球に最も近づくため明るく輝いて見えます。また、衝の前後では、地球から見て外惑星の動きが逆向きになる「逆行」という現象も見られます。

一方、「合」とは、外惑星が太陽と同じ方向に位置する状態です。合の時期には、外惑星は太陽と一緒に昇り、太陽と一緒に沈むため、地球からは観測できません。

組成による分類：多様な世界の姿

外惑星は、その組成によって大きく3つのタイプに分類されます。

まず、火星は地球と同じように岩石でできた地殻を持つ「地球型惑星」です。

次に、木星と土星は、水素を主成分とする厚い大気を持ち、内部では水素が金属状態になっていると考えられる「木星型惑星」です。これらの惑星は、多くの衛星や環を持つことで知られています。

そして、天王星と海王星は、凍った水、アンモニア、メタンなどを主成分とする「天王星型惑星」に分類されます。天王星型惑星もまた、多くの衛星や環を有します。広義には、木星型惑星に含まれる場合もあります。

冥王星の分類変更

かつては外[惑星]]の仲間とされていた冥王星ですが、2006年に国際天文学連合]によって「準[[惑星」に分類変更されました。これは、冥王星の組成や大きさが他の惑星と大きく異なり、惑星の定義を満たさないと判断されたためです。しかし、軌道要素に着目するならば、冥王星は外惑星の領域に位置しています。既知の準惑星や準惑星候補天体も、そのほとんどが外惑星の領域に存在します。

異なる分類方法

外惑星の定義は、地球を基準とした距離だけではありません。地球を含む内側の4惑星（水星、金星、地球、火星）を「内惑星」、外側の4惑星を「外惑星」と分類する方法もあります。この場合、内惑星は全て地球型惑星、外惑星は広義の木星型惑星に相当します。英語では、前者の分類をinferior/superior planet、後者をinterior/outer planetと区別していますが、日本語ではどちらも「内惑星」「外惑星」と表記されるため、文脈によって区別する必要があります。この分類では、火星は内惑星と外惑星の両方に分類されることになります。地球は後者の分類では内惑星に分類されますが、前者の分類では内惑星でも外惑星でもありません。

未知なる惑星X

太陽系外縁部には、未だ発見されていない惑星「惑星X」の存在が仮説として提唱されています。もし存在するならば、惑星Xもまた外惑星の仲間となるでしょう。今後の研究でその存在が明らかになることを期待しましょう。

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