外木場義郎

外木場義郎のプロフィール

外木場義郎（そとこば よしろう、生年1945年6月1日）は、鹿児島県出水市出身の元プロ野球選手（投手）であり、後にコーチおよび解説者としても活動した。彼は広島東洋カープでエースとしての地位を確立し、1975年には球団初のリーグ優勝に貢献した。

来歴

外木場は出水高校時代に夏の甲子園県予選で決勝に進出するも、鹿児島高に惜敗。卒業後は電電九州に入り、1964年の都市対抗大会に出場後、広島カープからプロ入りのオファーを受け、同年9月に入団する。入団当初、彼は自己のカーブに自信を持っていたが、プロ初期には制球の問題に苦しむこともあった。やがて投手コーチの指導のもと、体力強化に努め、制球力が向上していく。

1965年に彼は阪神戦でノーヒットノーランを達成し、プロ初勝利を獲得。この翌年からはその力を開花させ、1968年には21勝を挙げ、最優秀防御率を記録。特に同年の9月の大洋戦での完全試合は、リーグタイ記録の16奪三振も並記した。

主な成績と功績

外木場はプロ野球史上唯一の3回のノーヒットノーラン（うち完全試合1回）を達成した投手であり、1972年には巨人戦で三度目のノーヒットノーランを記録している。また、1975年には20勝を挙げ、最多勝、最多奪三振、そして沢村賞を受賞、広島の初のリーグ優勝に貢献した。

野球での成績以外にも、外木場は選手としてのキャリアを終えた後もコーチや解説者としての役割を果たし、次世代の選手育成に尽力した。特に二軍投手コーチの経験を通じて、多くの若手選手に影響を与えた。

プレースタイル

外木場は優れた直球と鋭く落ちるカーブを特徴とし、そのカーブはタイミングを外して打者を翻弄するものであった。彼の投球スタイルは、打者に恐れられる存在であり続けた。特に、田淵幸一との対戦が取り上げられ、耳あて付きヘルメットの義務化のきっかけにもなった事件があった。

引退後の活動

引退後は広島カープの二軍投手コーチとして活躍した後、オリックス・ブルーウェーブや広島カープアカデミーでの指導も行い、若い才能の発掘に努めた。また、中国放送の解説者としても知られ、後進の指導に携わり続けた。野球殿堂入りを果たしたのは2013年であり、以降もメディアでの活動を通じて多くのファンに支持された。

人物とエピソード

外木場はその強い気性から多くの情報に記録を残しており、特にノーヒットノーラン達成時のインタビューでの受け答えが印象深い。また、個々の試合での出来事はしばしば球界に大きな影響を与え、本議題への注目を集めた。

外木場義郎の投手としての功績と、引退後の活動は、今も多くの人々に記憶され続けている。

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