多々見良三

多々見 良三のプロフィールと業績

多々見 良三（たたみ りょうぞう、1950年8月26日生まれ）は、日本の医師として、また政治家としてのキャリアを持つ人物です。彼は元京都府舞鶴市長として3期を務め、地域医療と地域振興に力を注いできました。

経歴の始まり

多々見は石川県河北郡高松町（現在のかほく市）で生まれました。金沢大学医学部を卒業し、その後同大学の大学院で博士号を取得しました。1980年に金沢大学の第二内科に入局し、脂質代謝に関する研究に従事しました。1982年には舞鶴共済病院の内科医として働き始め、地域医療の提供に尽力しました。

舞鶴市での医療活動

彼は特に循環器内科の専門家として、舞鶴共済病院で心カテーテル術を行い、京都府下で最も多くの手術を手掛ける医師となりました。しかし、2003年には舞鶴市の市立病院で医師の大量退職が発生し、地域医療は厳しい状況に直面しました。その状況下でも多々見は医療の質を保つために尽力し、2005年には病院長に就任し、舞鶴市民病院の再建を目指しました。

市長としての取り組み

多々見は2011年に舞鶴市市長に選ばれました。彼の市長職においては、4つの病院を連携させ、地域医療を一体的に運営する新しい仕組みを導入しました。これは、患者が複数の診療科をスムーズに受けられるように配慮されたもので、循環バスや共有のネットワークシステムを整備しました。

また、地域のブランドを活用した経済活性化に取り組み、「赤れんが」「海」「港」という舞鶴の特徴を前面に出した取組により、観光客数の増加を実現しました。観光客が2003年の115万人から2014年には231万人に倍増したことは、多々見の努力の賜物といえます。

政治活動と市長選

多々見は2015年に舞鶴市長に再選され、2019年にも再選されました。彼は地域医療に対する貢献が評価され、その後の選挙でも良好な結果を収めました。しかし、2023年の選挙では他の候補者に敗れ、落選しました。

健康と公務復帰

2018年、彼は大相撲の舞鶴場所で倒れ、クモ膜下出血により緊急手術を受けましたが、その後は健康を回復し、公務に復帰しました。この出来事の際には、救護活動についての問題提起がなされ、彼は「男も女もない」として人命の大切さを強調しました。

信条と理念

多々見の信条は「努力が報われる社会」「真の弱者を助け合う社会」であり、嘘や約束を守ること、感謝を忘れないことを重視しています。これらの理念は彼の医師として、また市長としての活動にも表れています。彼は地域住民の健康と生活の質の向上を第一に考えてきました。

まとめ

多々見良三は医師として始まったキャリアを通じて、地域社会に多大な影響を与えてきました。また、政治家としても地域の医療、観光、産業の発展に尽力したことは評価されるべきです。彼の実績は今後の舞鶴市の発展にも大きな影響を持つことでしょう。

もう一度検索