河北郡

石川県河北郡：歴史と変遷

河北郡（かほくぐん）は、石川県に位置する郡で、その歴史は古代にまで遡ります。本稿では、河北郡の前身である加賀郡（かがぐん）の時代から、現代に至るまでの変遷を詳細に解説します。

河北郡の概要

2024年11月1日現在の推計では、河北郡の人口は62,682人、面積は130.92平方キロメートル、人口密度は479人/平方キロメートルです。郡内には以下の2つの町が含まれています。

津幡町（つばたまち）
内灘町（うちなだまち）

郡域

1878年（明治11年）に行政区画として発足した当初の河北郡の領域は以下の通りです。

かほく市の大部分（一部地域を除く）
金沢市の一部（浅野川以北）
内灘町
津幡町の大部分（一部地域を除く）

歴史

古代から近世

河北郡は、当初は加賀郡という名称でした。加賀郡の名称が最初に確認されるのは、731年（天平3年）の「天平二年越前国正税帳」です。律令制以前には、「国造本紀」に「加我国造」が越前国に属していたという記述があり、平城京跡からは「越前国香々郡」と記された木簡も発見されています。この「かが」の語源については、柳田國男が「地名の研究」で芝原という地形から来ていると述べていますが、異論もあります。

823年（弘仁14年）に、加賀郡は江沼[[郡]]とともに越前国から分国し、加賀国となりました。当時は、手取川以北かつ大海川以南の地域でしたが、同年のうちに浅野川以南が石川郡として分割されました。室町時代頃から、河北郡という名前が使われ始めました。

1671年（寛文11年）には、一時的に加賀郡に改称されましたが、1700年（元禄13年）には再び河北郡に戻されました。

近代以降の沿革

明治初年、河北郡は全域が加賀藩領でした。明治初期には多くの村が存在していましたが、1869年（明治2年）の版籍奉還により金沢藩となり、1871年（明治4年）の廃藩置県で金沢県の管轄となりました。その後、1872年（明治5年）には金沢県が石川県に改称されました。

明治初期には、同名の村がいくつか存在したため、改称が行われました。例えば、北村は浜北村（現・かほく市）と山北村（現・津幡町）に、中村は上中村（現・金沢市）と下中村（現・津幡町）に、荒屋村は東荒屋村（現・津幡町）と西荒屋村（現・内灘町）にそれぞれ改称されました。

1878年（明治11年）12月17日、郡区町村編制法の施行により、行政区画としての河北郡が正式に発足しました。郡役所は南森下村に設置され、金沢城下各町は金沢区として郡から離脱しました。

町村制以降

1889年（明治22年）4月1日、町村制の施行により、河北郡には1町33村が発足しました。郡役所の所在地は森本村となりました。1891年（明治24年）には、郡制が施行され、郡役所は津幡町に移転しました。

1907年（明治40年）には、町村の統合が行われ、1町17村となりました。1922年（大正11年）には高松村が町制を施行し、高松町となりました。1923年（大正12年）には郡会が廃止され、1926年（大正15年）には郡役所が廃止されました。以降、河北郡は地域区分名称となります。

1935年（昭和10年）時点での郡の面積は332.51平方キロメートル、人口は66,683人でした。1936年（昭和11年）には小坂村が金沢市に編入され、1940年（昭和15年）には七塚村が町制を施行し七塚町となりました。その後、宇ノ気村も町制を施行し、宇ノ気町となりました。

1954年（昭和29年）には、津幡町、中条村、笠谷村、井上村、英田村が合併して、新たな津幡町が発足しました。また、複数の町村が合併して森本町が発足しました。1962年（昭和37年）には内灘村が町制を施行し内灘町となり、森本町が金沢市に編入されました。

2004年（平成16年）3月1日、高松町、七塚町、宇ノ気町が合併し、かほく市が発足したことにより、河北郡から離脱しました。現在、河北郡には津幡町と内灘町の2町が残っています。

変遷表

詳細な変遷については、変遷表を参照してください。

行政

河北郡の行政に関する詳細については、関連資料を参照してください。

脚注

詳細な脚注については、関連資料を参照してください。

注釈

詳細な注釈については、関連資料を参照してください。

出典

「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 17 石川県、角川書店、1981年7月1日。ISBN 4040011708。
旧高旧領取調帳データベース
* 石川県『石川県史 第四編』石川県、1931年。

参考文献

参考文献については、上記出典を参照してください。

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