多伎循環バス

多伎循環バスの紹介

多伎循環バスは、島根県出雲市の多伎地区を中心に運行されているコミュニティバスです。地域の住民や観光客にとっての大切な交通手段として、2004年に本格的に運行が始まりました。バスは地元の生活を支え、観光スポットへのアクセスも提供しています。

概要

多伎循環バスの起源は、1983年に廃止代替バスとして運行が開始された多伎町営バスに遡ります。出雲市との合併を経て、現在の多伎循環バスとして再編成されました。バスの運行は、やくも観光に委託されています。地元の住民はもちろん、観光客も利用しやすいように、運賃は一律200円に設定されています。なお、小学生以下や障害者手帳を持参する方は100円で利用可能です。

歴史の歩み

このバスの歴史は長く、多伎町営バスとして始まり、2004年には多伎町循環バスへと進化しました。新たに設けられた2つの路線、奥田儀線と久村線が開設され、利用が拡大しました。出雲市との合併により、2005年に現在の名称に改称され、さらに2006年には生活バス運行事業の設置へと進みました。これにより、同じ出雲市内で運行されている平田生活バスとの統合運用が実現しました。

その後も、運行路線の改良や新設が行われ、利用者の便宜を図っています。具体的には、久村線に新しいバス停が設置されたり、蔵谷線に新たな停留所を追加するなどしています。これにより、より多くの地域住民が利用できるようになっています。

現行路線

現在、多伎循環バスには3つの主要な路線があります。簡単にお示ししますと、以下の通りです。

蔵谷線

小田駅前 - 小田車庫 - 手引ヶ丘公園入口 - 田儀駅前 - 口田儀 - 田儀小学校前 - 中郷 - 竹之上 - 蔵谷 - 智呑 - 中郷（復路は逆順）小田駅前を結んでいます。この線では、手引ヶ丘蔵谷線が設定されており、休日には1便の運行があります。

富山線

小田駅前から始まり、小田車庫、手引ヶ丘公園入口を経由して田儀駅前、口田儀と進み、最終的には富山車庫へ到着します。この路線は、観光の名所にも近く、多くの利用者に支持されています。

久村線

久村線は、小田駅前から道の駅キララ多伎やいちじく温泉を通り、赤松踏切に至る路線です。この路線に関しても、他の路線と併せての運行が行われています。

地域住民の生活を支える存在

多伎循環バスは、ただの交通手段にとどまらず、地域のコミュニティを支える存在として重要な役割を果たしています。住民同士の交流の場となることはもちろん、観光客が地域を訪れる際にも欠かせない存在です。

多伎循環バスは、出雲市の公共交通の中でも特に利用されるバスの一つであり、利用者のニーズに合わせて進化していくことで、今後も多くの人にとって必要不可欠な交通手段であり続けるでしょう。

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