多奈川駅

多奈川駅：大阪府最西端の南海電鉄駅

概要

多奈川駅は、大阪府泉南郡岬町に位置する南海電気鉄道多奈川線の終着駅です。駅番号はNK41-3。大阪府の駅の中で最も西に位置しており、歴史と自然豊かな環境に囲まれた駅として知られています。かつては淡路島へのフェリーと接続する急行列車も運行されていましたが、現在は無人駅となっています。

歴史

1944年（昭和19年）6月1日：近畿日本鉄道の駅として開業しました。
1947年（昭和22年）6月1日：南海電気鉄道に路線が譲渡され、同社の駅となりました。
当初は、淡路島方面へのフェリーと接続する「淡路号」という急行列車が難波駅から直通で運行されていました。フェリーとの接続は深日港駅で行われていました。
2023年（令和5年）10月10日：無人駅となりました。

駅構造

多奈川駅は2面1線のプラットホームを持つ地上駅です。以前は2面2線の構造でしたが、利用状況の変化に伴い、現在の構造に変更されました。ホームは南側に1面のみが使用され、北側のホームは閉鎖されています。駅舎はホームの西端、車止め寄りに位置しています。トイレも設置されています。夜間は列車の留置は行われていません。

利用状況

2019年の調査では、1日平均の乗降客数は602人でした。2022年度には463人に減少しており、南海電鉄全体の駅の中では78位となっています。近年、利用客数は減少傾向にあります。

駅周辺

駅周辺にはロータリーがあり、「ミニループバスみさき」というコミュニティバスが発着しています。駅の北側には工場、南側には府道65号線を挟んで住宅地が広がっています。また、西側には岬町立文化センターがあります。静かな住宅街と産業施設が共存する地域となっています。

アクセス

南海電気鉄道多奈川線：深日港駅から多奈川駅

周辺施設

岬町立文化センター
各工場
住宅地
* ミニループバスみさきバス停

今後の展望

多奈川駅は、無人化によって駅舎の維持管理の簡素化が図られました。しかし、地域住民の足として、これからも重要な役割を果たしていくことが期待されます。周辺の開発状況や人口変動など、地域社会の変化によって利用状況が今後どのように変化していくのか、注目されます。

まとめ

多奈川駅は、歴史と自然、そして現代の産業が共存する、大阪府最西端の駅です。無人駅となった現在も、地域住民の生活に密着した存在であり続けています。かつての賑わいとは異なる静けさの中にも、地域の歴史と未来を感じることができる場所と言えるでしょう。

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