多摩四国八十八箇所

多摩四国八十八箇所：多摩地域の霊場巡り

多摩四国八十八箇所は、東京都多摩地域に位置する88の真言宗寺院で構成される霊場です。四国八十八箇所を模して造られ、弘法大師空海ゆかりの寺院を巡る巡礼コースとして、多くの参拝者から親しまれています。別名、多摩八十八ヶ所霊場、多摩八十八ヶ所とも呼ばれています。

多摩四国八十八箇所の歴史

多摩四国八十八箇所の起源は、1823年（文政6年）に弘法大師御入定1000年を記念して創設された「武玉新四国88ヶ所」に遡ります。しかし、その後は次第に衰退していきました。

現在の多摩四国八十八箇所は、1934年（昭和9年）の弘法大師御入定1100年を記念して、金剛寺大僧正によって1936年（昭和11年）に創設されました。多摩地域の真言宗寺院88ヶ寺が選定され、新たな霊場として整備されました。

1973年（昭和48年）からは、高幡不動尊金剛寺にある龍華会が巡拝団を編成し、貸切バスを使った巡礼ツアーを企画するなど、現代的な巡礼のスタイルも確立されています。

御朱印について

多摩四国八十八箇所の御朱印は、各寺院で授与されますが、一部例外があります。22番普門寺と23番妙光院、54番光明寺と55番西光寺、59番大悲願寺では、御朱印の管理体制が整えられています。具体的な取得方法は、各寺院へお問い合わせいただくのが確実です。

多摩四国八十八箇所の魅力

多摩四国八十八箇所は、単なる霊場巡りだけでなく、多摩地域の豊かな自然や歴史に触れられる貴重な機会です。各寺院はそれぞれ個性豊かな歴史と文化を有しており、建築様式や境内、仏像など見どころも満載です。静寂な山間の寺院から、都心にほど近い寺院まで、多様な環境の中で霊場巡りを満喫できます。

巡礼の方法は様々です。徒歩、自転車、車、バスなど、体力や時間に合わせて自由に選ぶことができます。また、龍華会主催のバスツアーを利用すれば、効率的に多くの寺院を巡拝できます。

まとめ

多摩四国八十八箇所は、歴史と自然、そして信仰が融合した、魅力あふれる霊場です。それぞれの寺院が持つ独特の雰囲気や歴史背景に触れながら、心静かに巡礼の道を歩み、日本の伝統文化の深さを味わうことができます。初めての方でも、容易に巡礼できるよう、情報が整備されていますので、ぜひ一度足を運んでみてください。

関連情報

四国八十八箇所
江戸三十三観音札所
巡礼
てらたび（寺旅）特集｜多摩八十八ヶ所霊場 (参考ウェブサイト)

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