多田明弘

多田明弘（ただ あきひろ）は、1963年2月8日、東京都に生まれました。日本の経済産業官僚として、そのキャリアを積みました。1986年に東京大学法学部を卒業後、通商産業省（現在の経済産業省）に入省しました。

入省後、多田氏は中小企業庁長官官房総務課、通商産業省生活産業局繊維製品課、通商産業省立地公害局立地政策課といった部署でキャリアを重ねました。1991年にはジョンズ・ホプキンス大学高等国際研究大学院へ留学し、国際的な視野も養いました。帰国後は、工業技術院総務部技術企画課、工業技術院総務部国際研究協力企画官付などを経て、資源エネルギー庁公益事業部ガス事業課に配属されました。

その後も、通商産業省産業政策局総務課、同産業構造課、機械情報産業局総務課（法令審査委員）と、幅広い分野で経験を積みました。2001年には経済産業省大臣官房秘書課に異動し、以降、経済産業省大臣官房人事企画官、日本貿易振興機構ニューヨーク・センター次長など、要職を歴任しました。

2006年には経済産業省産業技術環境局環境政策課長に就任し、環境政策にも携わりました。その後、経済産業省大臣官房政策評価広報課長、経済産業大臣秘書官事務取扱を経て、中小企業庁事業環境部金融課長、経済産業省商務情報政策局情報政策課長、経済産業省経済産業政策局経済産業政策課長といった重要な役職を担いました。

2013年には経済産業省大臣官房総務課長に就任し、省全体の運営に関わる業務を担当しました。その後、経済産業省大臣官房審議官（大臣官房担当）、同政策評価審議官を経て、資源エネルギー庁電力・ガス事業部長に就任しました。

2016年には、資源エネルギー庁次長兼内閣府大臣官房審議官（科学技術・イノベーション担当）兼内閣府原子力損害賠償支援機構担当室次長に就任し、エネルギー政策と科学技術政策の両面で活躍しました。2017年には経済産業省製造産業局長に就任し、日本の製造業を支える政策を推進しました。

2018年には内閣府政策統括官（経済財政運営担当）に就任し、マクロ経済政策にも深く関与しました。2020年には経済産業省大臣官房長に就任し、省全体の運営を統括しました。そして、2021年には経済産業事務次官に就任し、経済産業省のトップとして日本の経済産業政策を牽引しました。2023年に退任されました。

多田明弘氏は、そのキャリアを通じて、日本の経済産業政策の様々な分野で重要な役割を果たし、日本の経済発展に貢献しました。

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