多胡由章

多胡 由章（たご よしあき）

多胡由章氏は、日本の映像制作の分野で、映画監督、脚本家、そしてプロデューサーとして活動しています。専門教育機関である日本映画学校（現在の日本映画大学）で学び、映像表現の基礎と技術を修得しました。卒業後、制作会社であるFURIEに所属し、そのキャリアを築いています。

人物とキャリア

映像業界での第一歩は、助監督としてスタートしました。映画制作の現場で経験を積みながら、Vシネマ、プロモーションビデオ（PV）、コマーシャル（CM）といった様々なジャンルの映像作品を手がけるようになります。特に、日本を代表する映画監督である大林宣彦氏や、実験的で独創的な映像表現を用いる堤幸彦氏の作品において、制作過程を記録するメイキング映像の制作に多数携わったことは、彼のキャリアにおける特筆すべき点です。これらの経験を通じて、映像作りの舞台裏や監督たちの手法を間近で学び、自身の創作活動に活かしていきました。

監督として最初の作品は、人気アーティストである浜崎あゆみさんらが出演したイメージビデオ『すもも図鑑』です。この作品で監督デビューを果たし、以降、自身の演出による作品を発表するようになります。脚本家としても活動しており、物語の創造から映像化までを一貫して手掛けることもあります。また、プロデューサーとして作品全体の企画・制作を統括するなど、その役割は多岐にわたります。

主な作品

多胡氏が携わった主な作品は以下の通りです。映画、テレビドラマ、Web配信作品など、様々な媒体でその手腕を発揮しています。

テレビ

『東京ぬけ道ガール』（2002年）：企画と演出を担当したテレビドラマシリーズ。
『美味学院』（2007年）：テレビドラマの演出を手がける。
『TAXMEN』（2010年）：テレビドラマに参加。

映画

『タイム・リープ』（1997年）：助監督として制作に参加。
『白痴』（1999年）：大林宣彦監督作品に助監督として参加。
『ある探偵の憂鬱』（2000年）：助監督を務めた作品。
『サークルゲーム』（2002年）：自身が脚本と監督を兼任した映画。
『NOEL ノエル』（2003年）：助監督として制作に携わる。
『Believer ビリーバー』（2004年）：監督作品。
『ワースト・コンタクト』（2005年）：監督作品。
『観察 永遠に君をみつめて』（2007年）：助監督として参加。
『妄想少女オタク系』（2007年）：脚本家として参加した作品。
『クローンは故郷をめざす』（2008年）：プロデューサーを務めた映画。
『管材屋の唄』（2013年）：演出を担当。この作品は、小津安二郎記念蓼科高原映画祭の短編映画コンクールにおいて入賞を果たし、高く評価されました。
『A.F.O』（2014年）：演出を手がけた作品。

Web

『めいど in あきはばら』（2005年）：Web配信作品として、脚本と監督を務める。
* 『893239』（2006年）：Webコンテンツとして発表された作品。

多胡由章氏は、助監督、監督、脚本家、プロデューサーと、映像制作の様々な側面に関わることで、幅広い視点と経験を持つクリエイターです。その手腕は、今後も様々な作品を通して発揮されることが期待されます。

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