夜も一生けんめい。

『夜も一生けんめい。』

『夜も一生けんめい。』（よるもいっしょうけんめい。）は、1990年4月7日から1995年3月18日までの間、日本テレビ系列で放送されていた音楽バラエティ番組です。毎週土曜日の深夜、23:00から23:30の時間帯に放送され、多くの人々に親しまれました。

番組の構成

この番組は、毎回1組のゲストを迎え、そのゲストとともにトークや音楽ライブを繰り広げるというスタイルで構成されています。オープニングでは、レギュラー出演者による前フリがあり、続いてゲストの紹介が行われます。ゲストが登場すると、まずは1曲歌い上げるところからスタートします。特に、美川憲一による「いらっしゃ～い」というフレーズは、ゲストが外国人であればその国の言語に変わるなど、個性的な演出が施されていました。

トークコーナーでは、落ち着いた雰囲気の中で様々な話題が展開され、視聴者を楽しませました。CMを挟んだ後には、レギュラー陣とゲストが一緒にライブを行います。この番組のおかげで、逸見政孝の少し憎めない音痴ぶりも全国に知られるようになりました。

継承されるスタイル

番組内で展開される歌の奪い合いやオシャレなテイストは、後に特番『芸能人ザッツ宴会テイメント』や『THE夜もヒッパレ』に引き継がれていきます。また、番組中に登場する鯛のオブジェも印象的で、『THE夜もヒッパレ』でも異なるデザインの物が使われています。エンディングでは、岩本恭生による次週ゲストのものまねが披露されるなど、バラエティに富んだ演出が魅力でした。

司会者とレギュラー出演者

初代司会者として逸見政孝が1990年から1993年まで番組を牽引し、その後は徳光和夫が二代目司会者として登場しました。ご意見番としては美川憲一が長年にわたり出演し、アシスタントには田中律子や杉本彩などが名を連ねました。特にアシスタントの交代や演奏担当のグループ「ビジーフォー・スペシャル」の音楽のクオリティも高く、番組を盛り上げる要素となっていました。

逸見政孝の病気とその後

1993年には、逸見ががんの治療のため一時的に出演を休止し、徳光がその代役を務めることになりました。しかし、12月25日に逸見が亡くなると、徳光が正式な司会者となり、番組の方向性が新たに模索されていくこととなります。この特別な日には、追悼番組が生放送され、当時のレギュラー出演者たちが思い出を語りました。

番組の人気とリニューアル

『夜も一生けんめい。』は、1994年に『夜もヒッパレ一生けんめい。』としてリニューアルされ、土曜日の22:00から新しい形で放送されることとなりました。この番組では、邦楽トップ10の楽曲をカラオケ形式で視聴者に届けるスタイルが加わり、新たな人気を博しました。

終わりと復活

1995年3月に放送が終了し、5年間の歴史に幕を下ろしましたが、その後も特番『ザッツ宴会テイメント』としての復活が果たされ、当時のファンの記憶に残り続けています。番組は、多様な顔ぶれと多彩な演出で、視聴者に楽しさを提供し続けたのです。

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