夢乃タンゴ・園ひとみ

夢乃タンゴ・園ひとみ

夢乃タンゴ（本名・奥野善彦）と園ひとみ（本名・寺田徳恵）は、昭和49年に結成した松竹芸能所属の男女漫才コンビです。彼らは2008年まで活動を続けましたが、タンゴの死去によりコンビは解散しました。

芸風の特徴

夢乃タンゴ・園ひとみの漫才は、浪曲や民謡を基にしたユニークなスタイルが特徴で、安来節や銭太鼓、浪曲替え歌など、古典的な要素を取り入れた内容が多く見られました。このような芸風により、彼らは独自のファン層を獲得しましたが、残念ながらテレビやラジオの演芸番組にはあまり出演せず、舞台でのパフォーマンスに集中していました。舞台では、主に園ひとみがリードし、タンゴはその容姿をネタにするスタイルで観客を楽しませたのです。

メンバーのプロフィール

夢乃タンゴ

夢乃タンゴは1927年に大阪府貝塚市で生まれました。若い頃から音楽の道に進み、東洋音楽学校の声楽科を卒業。その後、宮津タンゴの名で活動を開始し、初舞台は南街ミュージックホールでした。1956年に一時的にコンビを解散しますが、1974年に園ひとみと組むことになり、最も長い相方となりました。また、関西演芸協会の会長として活動し、その後顧問を務めるなど、業界にも貢献しました。

園ひとみ

園ひとみは1948年に大阪府茨木市で生まれ、高校を卒業後、浪曲の世界に身を投じました。彼女はカナリヤシスターズに参加し、その後漫才に転向。1974年に夢乃タンゴと組んでからは、34年間にわたって漫才コンビとして活動を続けました。園ひとみという名前の由来には、若井みどりとの興味深いエピソードがあります。ある日、若井が偶然タンゴに出会い、「おまはん、ひとみもう名乗らんか？」と声をかけたことで、彼女の名前が生まれたと言われています。

出演活動

夢乃タンゴ・園ひとみは、多くの舞台で活躍する一方、1979年にはABCのテレビドラマ『翔べ! 必殺うらごろし』に出演しました。彼らは劇中で亭主と女房の役を演じ、ユーモアを交えたやり取りで視聴者の笑いを誘いました。

参考文献

• - 「現代上方演芸人名鑑」（少年社、1980年）

外部リンク

• - 松竹芸能によるプロフィール

夢乃タンゴ・園ひとみは、独自のスタイルとキャラクターで多くのファンに愛されたコンビでした。その影響は今日においても、後進の漫才師たちに受け継がれています。

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