大キライ!/二人きりで行こうよ

LINDBERGの17作目のシングル「大キライ!／二人きりで行こうよ」は、1994年7月1日に発売されました。このシングルは、テレビ朝日系で放送された人気アニメ『平成犬物語バウ』の主題歌として制作されたことが大きな特徴です。

表題曲である「大キライ!」は、同アニメのオープニングテーマとして使用されました。アップテンポで力強いメロディーと、LINDBERGらしいパンチのあるサウンドが印象的な楽曲です。アニメのイメージに合わせ、シングルバージョンには主人公のバウの声優である園部啓一さんの声が収録されている点が、他のシングルとは大きく異なります。

カップリング曲である「二人きりで行こうよ」は、同じ『平成犬物語バウ』の前期エンディングテーマとして書き下ろされました。「大キライ!」とは対照的に、しっとりとしたバラード調の楽曲で、アニメの切ないシーンをより一層感動的に彩りました。

シングルリリースと同時期に発売されたアルバム『EXTRA FLIGHT II -human aircraft-』には、「大キライ!」のボーカルのみのバウの声が入っていないバージョンが収録されています。これは、アニメ放送用にアレンジされたバウの声入りのバージョンとは異なる、より音楽作品としての「大キライ!」を楽しむためのバージョンと言えるでしょう。しかし、後に発売されたLINDBERGのベストアルバムでは、多くの場合、シングルバージョン、つまりバウの声が収録されたバージョンが収録されています。このことから、このシングルバージョンが、多くのリスナーにとっての標準的な「大キライ!」として認識されていることが分かります。

シングルには、この2曲の他に、それぞれのカラオケバージョンも収録されています。これにより、ファンは楽曲を様々な形で楽しむことができるようになっています。

「大キライ!」は、渡瀬マキさんが作詞、川添智久さんが作曲、須貝幸生さんとLINDBERGが編曲を担当し、「二人きりで行こうよ」は、渡瀬マキさんが作詞、小柳昌法さんが作曲、須貝幸生さんとLINDBERGが編曲を担当しています。それぞれの楽曲の長さは、「大キライ!」が4分6秒、「二人きりで行こうよ」が4分28秒です。カラオケバージョンも、それぞれほぼ同じ長さとなっています。

このシングルは、アニメ主題歌としての役割を十分に果たしただけでなく、LINDBERGの音楽性と、アニメとのコラボレーションの成功例として、今でも多くのファンに親しまれています。楽曲そのものの魅力に加え、アニメとの関わり、バウの声の有無というバリエーションも、このシングルの大きな魅力の一つと言えるでしょう。

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