大久保勉

大久保 勉（おおくぼ つとむ）

大久保勉は、1961年3月11日生まれの日本の政治家である。福岡県久留米市の出身で、これまでに参議院議員、財務副大臣、経済産業委員長、そして久留米市長を務めてきた。これらの役職を通じて、他の政治家や市民に大きな影響を与えてきた。

来歴

大久保は久留米市安武町で育ち、地元の小中学校を経て、福岡県立明善高等学校を卒業後、京都大学経済学部に進学した。大学を卒業した1984年には東京銀行に入行し、1994年にはモルガン・スタンレー証券に転職した。その後、2004年には第20回参議院議員通常選挙に民主党公認で出馬し、福岡県選挙区からトップ当選を果たした。2010年の第22回選挙でも再選を果たし、その後、2012年には第3次野田改造内閣で財務副大臣に任命された。

2013年10月に参議院経済産業委員長に就任したが、同年12月には政府提出法案の審議を拒否したため、自民党から解任決議が提出され、解任されることとなった。2014年には通常国会の開会に伴い再任され、翌年の衆院選では民主党代表の海江田万里の辞任を受けて、岡田克也の推薦人として活動を続けた。2015年には改選を迎える第24回参議院議員通常選挙には出馬しない意向を示し、自身の後継に福岡放送の古賀之士を指名した。

さらに、2017年には久留米市長選挙に無所属で立候補する意向を明らかにし、民間のキャリアを活かし久留米市のブランド向上を目指した。結果として、元久留米大学教授である宮原信孝他2候補を破り、当選を果たし市長に就任する。2021年には、次回の久留米市長選挙には立候補せず1期で退任する意向を示した。

政策・主張

大久保の政治活動の中では、財政金融に関する問題に注力していた。2006年6月、参議院財政金融委員会で当時の日本銀行総裁福井俊彦に対して質疑を行い、村上ファンドへの資金拠出を初めて公に認めさせた。この時期から彼は、経済政策に積極的に関与し続けた。

また、新型コロナウイルスの影響を受けた経済状況に対しても対応を行った。2020年5月には、自らの6月期末手当を全額カットすると宣言し、副市長や教育長らにも給与削減を呼びかけた。この決定により、約635万円の削減を実施し、福岡県民に対する経済支援の一環となるよう懸命に努力した。

著作

大久保はまた、著作活動も行っており、代表的な著作には『エクセレントバンク』（2004年）、『スワップ革命』（1996年）、『グローバルスタンダード』（1997年）、『米国債券投資戦略のすべて』（1998年）などがある。これらの書籍では、彼の広範な知識と経験をもとにした経済や金融に関する見解が示されている。

脚注

大久保勉の活動は、彼の故郷である久留米市の発展と福岡県全体の経済に寄与してきた彼の努力の成果である。今後も彼の政治的影響力や取り組みが注目される。

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