大井川鐵道大井川本線

大井川本線について

大井川本線（おおいがわほんせん）は、静岡県の金谷駅から川根本町の千頭駅までを結ぶ大井川鐵道の鉄道路線です。この路線の特筆すべき点は、蒸気機関車（SL）の動態保存と運行が行われていることです。特に、元近鉄や元南海の車両がそのままの塗色で運行されており、鉄道ファンにとっては貴重な体験となっています。電気機関車（EL）牽引の列車も運行されているため、様々な形態の列車を楽しむことができます。

基本情報

以下に、主な路線データを示します。

• - 営業距離: 39.5 km
• - 軌間: 1,067 mm
• - 駅数: 20駅（起終点駅を含む）
• - 複線区間: なし（全線が単線）
• - 電化区間: 全線（直流1,500 V）
• - 閉塞方式: スタフ閉塞式（金谷駅 - 新金谷駅間）、自動閉塞式（新金谷駅 - 千頭駅間）
• - 最高速度: 65 km/h

歴史

大井川本線は1921年に駿府鉄道として免許を取得し、1922年には大井川鐵道に改称されました。開業は1927年から始まり、1931年に千頭駅まで延伸され、その後も少しずつラインが整備されてきました。1949年には金谷駅 - 千頭駅間が電化され、1951年には電車の運行も始まりました。1983年には貨物営業が廃止され、観光地としての用途が強まりました。

運行形態

2024年のダイヤ改正では、金谷駅 - 川根温泉笹間渡駅間での運行が中心になります。SLやEL列車が運行される日は、金谷駅 - 新金谷駅間で臨時普通列車が設定されています。特に、蒸気機関車が牽引する「ナイトSL」や、夏のイベントとして運行される「きかんしゃトーマス号」は、多くの観光客を惹きつけています。特に「きかんしゃトーマス号」は、夏休み期間中、ほぼ毎日運行されており、家山駅でも乗降が可能となっています。

近年の動向

2022年には、台風の影響で一部区間が不通となりましたが、2023年には運行が再開され、新たに急行や快速列車も設定されました。また、SL急行やEL急行の運行も好評で、観光資源としての価値が徐々に高まっています。

大井川本線の魅力

大井川本線は、自然豊かな地域に位置しており、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。沿線では、観光名所として知られる温泉や大自然が広がり、鉄道の旅は単なる移動手段を超えた貴重な体験です。鉄道ファンにとってはもちろん、家族連れや観光客にとっても非常に魅力的なスポットです。

このように、大井川本線は静岡県の自然や歴史を感じることができる貴重な鉄道路線であり、訪れる価値は十分にあると言えるでしょう。

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