大倉山 (富山県)

大倉山は、富山県魚津市と中新川郡上市町に境界をまたぐ、標高1443mの山です。富山県登山連盟が選定した「富山の百山」の一つとして知られています。

概要

大倉山は、毛勝三山の猫又山から続く東芦見尾根上に位置しており、片貝川と早月川の分水嶺を形成しています。魚津市側から見ると台形に見えますが、内陸部からは立山連峰を隠すようにそびえ立ちます。一方、滑川市や上市町からは美しい三角形の山容を望むことができます。

山体は急峻な斜面で構成されており、地盤が脆弱で崩壊しやすいという特徴があります。東西に細長い山頂部は、鬱蒼とした広葉樹林に覆われていますが、一部が刈り払われており、周囲の景色を眺望できる場所があります。

山名

大倉山は、地域によって異なる名称で呼ばれています。上市町折戸では、山容が編笠に似ていることから「笠ヶ頭」と呼ばれ、魚津市の片貝地区では「青石山」、虎谷集落では「大倉山」と呼ばれています。このように、集落ごとに異なる呼び名が存在することも、この山の特徴の一つと言えるでしょう。

登山

大倉山への登山ルートは、上市町逢沢の桑首谷沿いの林道を約2.5km進んだ場所に登山口があります。登山道には100mごとに御影石の標識が設置されており、山頂までは約2時間半で到着することができます。また、大倉山を源流とする谷は、いずれも初級者向けの沢登りコースとしても知られています。

参考文献

『富山県山名録』 桂書房
『富山の百山』 北日本新聞社

関連項目

* 魚津市

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