大倉山公園 (横浜市)

大倉山公園について

大倉山公園は、神奈川県横浜市港北区にある、面積6.9ヘクタールを誇る都市公園です。この公園は、地域住民の憩いの場として親しまれており、特に梅の開花時期には多くの人々で賑わいます。

公園の特徴

公園内には約20種類、150本の梅が植えられた梅林があり、早春には美しい梅の花が咲き誇ります。梅林の面積は約1.1ヘクタールに及び、観梅の名所として知られています。公園全体は、自然豊かな環境が維持されており、散策やピクニックを楽しむのに最適です。

歴史

大倉山公園の歴史は、1931年（昭和6年）に東京横浜電鉄（現在の東急電鉄）が沿線開発の一環として、隣接する龍松院の土地を買収し、梅林を整備したことに始まります。この時、公園は「太尾公園」と名付けられました。翌年の1932年（昭和7年）には、大倉邦彦が大倉精神文化研究所を開設し、地域における文化活動の拠点となりました。

1934年（昭和9年）には、公園の名前が現在の「大倉山公園」に改称されました。その後、1981年（昭和56年）に横浜市が大倉精神文化研究所の一帯の敷地を取得し、建物の寄贈を受けました。この取得は、公園の拡張と整備に大きく貢献しました。

1984年（昭和59年）には、大倉精神文化研究所の旧所有地を整備し、横浜市大倉山公園として開園しました。さらに、1986年（昭和61年）までに、東京急行電鉄が所有していた梅林を買収し、整備を経て1989年（平成元年）に大倉山公園の一部となりました。これにより、現在の広大な公園が完成しました。

施設

公園内には、横浜市大倉山記念館があり、地域文化の振興に貢献しています。この記念館は、かつて大倉精神文化研究所として利用されていた建物を活用したものです。また、梅林は公園の主要な見どころの一つであり、多くの人が訪れる場所です。これらの施設は、公園の魅力をさらに高めています。

関連事項

大倉山公園という名前を持つ公園は、神戸市にも存在しますが、そちらは人名に由来する点は同じであるものの、横浜市の公園とは全く関係ありません。


大倉山公園は、歴史と自然が調和した魅力的な場所として、地域住民に愛され続けています。散策や観梅、文化施設の見学など、様々な楽しみ方ができる公園です。

もう一度検索