大分市消防局

大分市消防局：市民の安全を守る組織

大分市消防局は、大分県大分市における消防業務の中核を担う機関です。広大な管轄区域と高度な専門性を持ち、市民の生命と財産を守るため、日々尽力しています。

管轄区域と組織

大分市消防局の管轄区域は、大分市全域（501.28平方キロメートル）に加え、東九州自動車道の別府ICから臼杵IC区間まで広がります。この広大な地域をカバーするため、3か所の消防署、2か所の分署、そして9か所の出張所を配置し、迅速な対応体制を整えています。

職員数は470名（定数490名）で、総務課、警防課、救急救命課、予防課といった部署から成る本部と、おおいた消防指令センターが連携して業務を遂行しています。

充実した消防設備と高度な救助体制

消防局には、23台の消防ポンプ自動車をはじめ、はしご車（40m級1台、35m級2台含む）、化学消防車、救急自動車など、多様な消防車両が配備されています。これらに加え、高所作業車、救助工作車、特殊災害車、水難救助車といった特殊車両も保有し、あらゆる災害に対応できる体制を整えています。

特に、高度救助隊「OSR（Oita Super Rescue）」は、高度な技術と訓練を受けた隊員によって構成され、複雑な救助活動にも対応可能です。

広域消防指令業務への貢献

大分市消防局は、大分県内17市町村からの119番通報を受信し、通信指令業務を委託されています。2018年より運用開始された「おおいた消防指令センター」は、県内市町村の消防力の維持・強化、そして人口減少や高齢化への対応という課題解決のため、県内14消防本部の職員が連携して業務にあたっています。最大36回線（平常時9回線）の専用回線を備え、県内全域からの通報をスムーズに受け付ける設計となっています。NET119や映像通報にも対応し、迅速かつ的確な指令業務を支援しています。

2024年7月には、大分県内の119番回線を「おおいた消防指令センター」に完全に切り替える計画が進行中です。これは、都道府県下で119番通報を一括して行う全国初の試みであり、大分市消防局の重要な役割を示しています。

歴史と発展

大分市消防局の歴史は1953年にまで遡ります。以来、幾度かの組織改編や施設整備を経て、現在の体制へと発展してきました。東日本大震災への緊急消防援助隊派遣など、数々の災害対応を通して培われた経験とノウハウは、市民の安全を守る上で大きな力となっています。

今後も、大分市消防局は、最新の技術と高度な訓練を駆使し、市民の安心・安全を守るため、尽力していくことでしょう。

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