大分県立聾学校

大分県立聾学校：聴覚障害のある子どもたちの学びの場

大分県立聾学校は、大分県大分市に位置する県立の聾学校です。聴覚に障害を持つ幼児、児童、生徒が学ぶための教育機関として、長年にわたって地域社会に貢献しています。

アクセスと立地

学校は、JR九州大分駅から徒歩約10分、大分[[自動車道]]大分ICから車で約10分というアクセス抜群の場所に立地しています。公共交通機関、自家用車どちらを利用する場合も、通学に便利な環境です。

教育課程

大分県立聾学校では、生徒一人ひとりの発達段階や特性に合わせた教育課程が提供されています。

幼稚部: 就学前の段階から、聴覚障害児のための早期教育を行います。
小学部・中学部・高等部: 通常の小学校、中学校、高等学校と同様の教育内容を、聴覚障害のある子どもたちのために専門的に配慮したカリキュラムで提供しています。
高等部専攻科: 高等部卒業後、より専門的な知識・技術を習得したい生徒のために、2年間の専攻科が設置されています。専攻科では、工芸科、理容科、被服科を選択でき、卒業後は専門分野で活躍できる人材育成を目指しています。
産業工芸科、理容科、被服科: 高等部には、将来の進路を見据えた専門的な学科が設置されており、生徒たちは自分の興味や適性に基づいて専門的な技術を学ぶことができます。

教育相談とサポート体制

学校では、生徒や保護者に対するきめ細やかなサポート体制が整っています。電話相談、来所相談、出張相談など、様々な相談窓口が設けられており、個々のニーズに合わせた支援を提供しています。また、通級指導教室も設置され、個別の学習支援も行われています。

歴史

大分県立聾学校の歴史は古く、1908年（明治41年）に大分県私立盲唖学校として設立認可されたことに始まります。その後、大分県に移管され、名称変更や移転を経て、現在の規模へと発展してきました。幾度かの移転を経て、1950年（昭和25年）に現在地に移転しました。高等部や専攻科の設置、幼稚部の設置など、時代の変化に合わせて教育内容も充実させてきました。

1908年（明治41年）6月4日：大分県私立盲唖学校として設立認可
1919年（大正8年）3月1日：大分市金池町に新築移転
1921年（大正10年）4月1日：大分県に移管され大分県立盲唖学校と改称
1922年（大正11年）4月1日：ろう唖部新設
1924年（大正13年）4月1日：初等部・中等部を設置
1948年（昭和23年）4月1日：大分県立聾学校になり同時に高等部設置
1949年（昭和24年）5月9日：大分市上野町に移転
1950年（昭和25年）7月18日：現在地に移転
1958年（昭和33年）4月1日：高等部専攻科（木材工芸・被服・理容課程）を設置
1964年（昭和39年）4月1日：幼稚部を設置

まとめ

大分県立聾学校は、聴覚障害のある子どもたちにとって、質の高い教育と温かいサポートを提供する大切な場所です。アクセスも良く、充実した設備と専門性の高い教師陣によって、生徒たちは将来の夢に向かって着実に歩みを進めています。長きにわたる歴史と伝統を受け継ぎながら、これからも地域社会に貢献していくことでしょう。

もう一度検索