大分県道609号上爪横川線

大分県道609号上爪横川線：佐伯市を南北に繋ぐ道路

大分県道609号上爪横川線は、大分県佐伯市を南北に貫く一般県道です。佐伯市宇目地区の塩見園を起点に、直川地区の仁田原を終点とし、全長9.4kmにわたって伸びています。

歴史と現状

開通当初は、特に旧南海部郡宇目町と直川村の境界付近、見明峠周辺は狭隘な道路状況であり、地元住民の生活道路としての利用が中心でした。しかし、状況は2004年の大きな出来事を境に変わります。この年、全長293mの宇目直川なかよしトンネルを含む「ふるさと林道大石見明線」が開通したのです。このトンネルの開通によって、見明峠の狭隘区間を回避できるようになり、それまで通行に難があった区間が解消されました。これにより、佐伯市中心部と旧宇目町をスムーズに結ぶ重要な路線としての役割を担うようになりました。

さらに、2008年には路線名の改称が行われています。「清見園」という地名が実際には存在しなかったため、「大分県道609号上爪清見園線」から「大分県道609号上爪横川線」へと変更されました。

道路状況

路線の大部分は2車線で整備されていますが、前述の通り、見明峠付近は依然として狭隘区間が残る部分があります。そのため、大型車の通行には注意が必要です。一方で、トンネルの開通により、安全で快適な走行が可能になった区間も存在します。

沿線情報

県道沿線には、体験公園亀の甲なおかわなど、地域住民にとって重要な施設が点在しています。豊かな自然環境の中を走るこの道路は、観光ルートとしての可能性も秘めています。

起点と終点

起点: 大分県佐伯市宇目大字塩見園（大分県道39号小野市重岡線と交差）
終点: 大分県佐伯市直川大字仁田原（国道10号と交差）

まとめ

大分県道609号上爪横川線は、トンネル開通による道路環境の改善や路線名変更を経て、佐伯市における重要な交通インフラとして発展してきました。今後も、地域住民の生活道路としての役割に加え、観光ルートとしての活用など、更なる発展が期待される路線です。

参考文献

大分県ホームページ
大分県佐伯土木事務所

もう一度検索