大原誠弍

大原誠弍（おおはら せいじ）は、1980年10月9日生まれ、静岡県静岡市清水区（旧清水市）出身の日本の映像作家であり、俳優としても活動しています。

幼少期を静岡市で過ごした後、4歳から清水市に移り住みます。兄の影響で小学2年生からミニバスケットボールに打ち込み、質の高い指導のもと、市民大会で常に優勝するチームの一員でした。一方、アニメ作品に登場する発明家のキャラクターに心を惹かれ、ものづくりへの興味から愛知県の自動車部品メーカーに就職。しかし、そこで観た映画「ラフ」に触発され、人の心を動かす「ものづくり」の道として俳優業への転職を決意します。2008年のリーマン・ショックを機に会社を退職し、俳優としての第一歩を踏み出しました。

俳優活動は、2009年のNHK大河ドラマ「天地人」での役付き出演を皮切りに、その後のほとんどの大河ドラマに参加。連続テレビ小説や「天才てれびくん」など、NHKを中心に数多くの作品に出演機会を得ます。また、舞台活動も並行して行い、共演を機に俳優の丈（小野寺丈）に師事することとなりました。

俳優として経験を積む中で、映画24区スクールにて三谷一夫、冨樫森、市井昌秀といった指導者たちから映画制作の知識を学び、映像を作る側への関心を深めます。田中壱征監督の長編映画「風が通り抜ける道」では助監督と出演を兼任し、制作の現場での経験を重ねました。

映画監督としては、2020年に新型コロナウイルス感染症拡大の影響で俳優業が制約される中で、新たな表現の場として短編自主映画「ハッピーは、すでに」を製作し、監督・脚本・編集・主演を務めました。翌2021年7月からは、「風が通り抜ける道」のスピンオフとなる長編映画「虹、結」の企画・制作に着手。この作品は2023年12月に東京で上映会が行われ、師である丈氏が登壇してスピーチを行いました。そして2024年には、イオンエンターテイメント系列の劇場で一般上映が実現。その後も、長編、短編問わず精力的に映画製作を続けています。

活動の幅を広げる中で、2021年には映像制作を主とするオオハライド合同会社を設立。さらに2022年には、映画や舞台制作も手がける株式会社CREATE-Linksへと組織変更し、代表取締役に就任します。自身の俳優・制作経験を活かし、新潟県上越市を皮切りに、東京や地元である静岡など、ゆかりのある各地で俳優や映像制作に関するワークショップを開催し、後進の育成にも力を入れています。

大原氏は、監督・脚本・編集を手がけた「虹、結」や「ハッピーは、すでに」をはじめ、助監督や制作主任、ラインプロデューサーとして多くの長編映画、テレビドラマ、Vシネマに関与。同時に、「天地人」以来多数出演している大河ドラマをはじめ、連続テレビ小説、様々なテレビドラマ、映画、舞台、Vシネマ、教育映像など、俳優としても幅広いジャンルでその姿を見せています。株式会社CREATE-Linksの代表として、また演劇ユニットLAPITA☆SHIPのメンバーとして、そして株式会社ビートワンに所属する俳優として、日本の映像・演劇界において多角的な才能を発揮し続ける人物です。

[関連情報]
株式会社CREATE-Links 代表取締役
演劇ユニットLAPITA☆SHIP メンバー
* 株式会社ビートワン 所属

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