大友一明

大友一明：黎明期のプロ野球を彩った浜松出身の選手

大友一明（おおとも かずあき、1916年9月16日 - 没年不明）は、静岡県浜松市出身のプロ野球選手で、投手および内野手として活躍しました。

球歴

大友は浜松市で生まれ、尋常小学校卒業後、少年野球の強豪として知られた浜松高等尋常小学校（現在の浜松市立元城小学校）に進学。1930年には、第11回全国少年野球優勝大会に出場し、4番・遊撃手としてチームを全国制覇に導きました。当時のチームメイトには大野木浜市、2年後輩には松井栄造がいました。

その後、島田商業に進学し、エースとして第10回選抜中等学校野球大会と第20回全国中等学校優勝野球大会に出場。甲子園での活躍を経て、1936年に大東京軍（後のライオン、朝日軍）に入団しプロ野球選手となりました。

1936年4月29日には、日本プロ野球初の公式戦となった対名古屋軍戦（後楽園球場）に出場。この試合で、日本プロ野球史上初の盗塁を記録しました。これは大友の俊足と野球センスを示すエピソードとして語り継がれています。

1946年にはゴールドスター（後の金星スターズ、大映ユニオンズ）に移籍し、1948年に現役を引退しました。

人物

大友の実家はクリーニング店を営んでいました。プロ野球選手としての活動と並行して、家業も支えていたのかもしれません。

プレースタイル

投手と内野手を兼任し、特に俊足を生かしたプレーが持ち味でした。日本プロ野球史上初の盗塁を記録したことからも、そのスピードと野球センスが伺えます。

詳細情報

年度別打撃成績

(省略)

※各年度の太字はリーグ最高

※大東京（大東京軍）は、1937年秋季にライオン（ライオン軍）に、1941年に朝日（朝日軍）に球団名を変更

※ゴールドスターは、1947年に金星（金星スターズ）に球団名を変更

年度別投手成績

(省略)

※大東京（大東京軍）は、1937年秋にライオン（ライオン軍）に球団名を変更

記録

連続打席無安打：55（1937年秋） ※野手で45打席、投手で10打席。1リーグ時代記録

背番号

5 （1936年 - 1937年）
12 （1937年 - 1938年、1942年 - 1943年）
16 （1946年 - 1947年）
6 （1948年）

関連事項

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脚注

(省略)

外部リンク

* 個人年度別成績 大友一明 - NPB.jp 日本野球機構

大友一明は、黎明期のプロ野球において、その俊足と多彩な才能で観客を魅了した選手でした。彼の記録と功績は、日本のプロ野球史に永遠に刻まれています。

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