大口中継局

鹿児島県内のテレビ・FMラジオ中継局について

この文章では、鹿児島県にある複数のテレビ・FMラジオ中継局について解説します。特に、湧水町にある大口中継局を中心に、伊佐市にある関連の中継局についても詳しく説明します。

大口中継局

大口中継局は、鹿児島県姶良郡湧水町の栗野岳に位置しています。この中継局は、県道103号線沿いにあり、近隣には霧島アートの森や枕木階段といった観光スポットもあります。名称に「大口」とありますが、実際には旧栗野町を中心としたエリアが主な視聴地域です。南日本放送（MBC）は、アナログテレビ放送開始当初、この中継局を栗野中継局と呼んでいました。NHK-FM放送では、現在も栗野中継局という名称を使用しています。

送信設備

地上デジタルテレビジョン放送

2007年9月14日に予備免許が交付され、同年10月16日から試験放送を開始、12月1日に本放送が始まりました。

地上アナログテレビジョン放送

大口中継局を含む、大口北中継局、大口西中継局、針持中継局のアナログ放送は、2011年7月24日にすべて廃止されました。

FMラジオ放送

この中継局では、FMラジオ放送も行われています。

伊佐市の関連中継局

大口中継局のほかに、伊佐市内には以下の関連中継局が存在します。

大口ラジオ中継局

AMラジオ放送を行っている中継局で、NHKとMBCがそれぞれ施設を持っています。NHKの施設は伊佐市総合運動公園内に、MBCの施設は菱刈下手に位置しています。

MBC大口ラジオ中継局の運用休止

2024年2月1日、外国電波の混信や災害対策のため、MBC大口ラジオ中継局のAMラジオ放送が休止されました。2025年には正式に廃止される予定で、その後はNHK単独での運用となります。MBCラジオの代替聴取手段として、FM放送（93.7MHz 紫尾山）やradikoが利用できます。FM放送を聴くには、90MHz以上の周波数に対応したラジオ受信機が必要です。

大口北中継局

伊佐市大口牛尾の高熊山に設置されている中継局です。

地上デジタルテレビジョン放送

2009年5月29日にNHK、MBC、鹿児島テレビが開局。その後、KKB鹿児島放送とKYT鹿児島讀賣テレビも2010年8月30日に開局しました。試験放送は2009年5月12日から28日まで実施されました。

地上アナログテレビジョン放送

KKBとKYTにはチャンネルが割り当てられておらず、アナログ放送は2011年7月24日に廃止されました。

大口西中継局

伊佐市大口山野の山野小学校北方に設置されています。

地上デジタルテレビジョン放送

2009年11月30日から本放送を開始。KKBとKYTは対象外でした。試験放送は同年11月6日から29日まで実施されました。

地上アナログテレビジョン放送

こちらもKKBとKYTにはチャンネルが割り当てられず、2011年7月24日にアナログ放送が廃止されました。

針持中継局

伊佐市大口針持の井手山に設置されていましたが、2011年7月24日に廃止されました。地上デジタル放送は阿久根中継局でカバーできると判断されたため、デジタル化されませんでした。民放局にはチャンネルが割り当てられていませんでした。

主な放送エリア

大口中継局（地上デジタル放送）: 湧水町、伊佐市、霧島市の一部
大口北中継局（地上デジタル放送）: 伊佐市の一部
* 大口ラジオ中継局（AM放送）: 伊佐市、湧水町の一部

宮崎県えびの市について

以前はMBC南日本放送の電波を受信できましたが、2024年2月1日のMBC大口ラジオ中継局の運用休止に伴い、現在は受信できません。

まとめ

鹿児島県内には、大口中継局を中心に複数のテレビ・FMラジオ中継局が存在し、地域住民の生活に欠かせない情報インフラとなっています。デジタル放送への移行や、AMラジオ放送の運用休止など、時代の変化に対応しながら、放送サービスを提供しています。

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