大同 (蒲鮮万奴)

大同（だいどう）

大同は、金代に蒲鮮万奴が自立して建てた大真国（東夏）で使用された私年号です。その期間は1224年から1233年旧9月までとされています。

概要

この年号は、正史などの史書には記録されていません。その存在は、近年になって出土した官印によって初めて確認されました。この官印の発見が、大真国（東夏）という歴史における空白を埋める重要な手がかりとなっています。

改元の年（1224年）は、出土資料から確認できる年数（10年間）を、蒲鮮万奴が自立した全期間から差し引いて割り出されたものです。この計算方法から、大同という年号が使用された期間が推定されています。

西暦との対照表

以下に、大同の年号と西暦の対照表を示します。

大同元年: 1224年
大同2年: 1225年
大同3年: 1226年
大同4年: 1227年
大同5年: 1228年
大同6年: 1229年
大同7年: 1230年
大同8年: 1231年
大同9年: 1232年
大同10年: 1233年

参考文献

李崇智『中国歴代年号考』（北京：中華書局、2001年1月） ISBN 7101025129
張紹維・李蓮『東夏年号的研究』（吉林大学《史学集刊》1983年第3期。李崇智より再引用）

関連項目

元号一覧 (中国)
他政権の大同

大同は、史料の少なさから未だ不明な点も多い年号ですが、東アジア史における金朝滅亡後の動乱期を理解する上で、重要な意味を持つと考えられています。今後の研究によって、この年号や大真国の実態がより明らかになることが期待されます。

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