大命 (テレビドラマ)

『大命』の概要

『大命』（たいめい）は、1981年に韓国放送公社（KBS）で放送された韓国の大河ドラマです。この作品は、1636年から1637年にかけて清国が朝鮮に侵攻した丙子の乱を背景に、歴史的人物たちの物語を展開しまし た。放送は1981年の1月5日から12月28日まで、毎週月曜日の夜に行われました。物語は、清国の攻撃とその後の朝鮮国内の様々な状況に直面する人々の姿を描いています。

物語の焦点

このドラマは主に李氏朝鮮の第17代国王である孝宗（鳳林大君）が主人公として描かれています。彼を演じたのは俳優キム・フンギです。孝宗は、妻である仁宣王后をウォン・ミギョンが演じ、その他の主要人物には、国王仁祖（演：キム・ドンフン）、忠臣崔鳴吉（演：キム・ソンウォン）、武官林慶業（演：ペク・イルソプ）など、強いキャラクターが揃っています。作品の脚本はイ・チョルヒャンが担当し、演出をコ・ソンウォンが手掛けました。

受賞歴

『大命』の出演者たちの演技が評価され、特に助演のイ・ギョンジンとクォン・ギソンは1981年と1982年に第17回と第18回の百想芸術大賞で新人演技賞を受賞しました。これは、作品が持つ芸術的な価値と視聴者の支持を示す一例です。

歴史的背景

作品は韓国の歴史的事件を基にしているため、その明確な時代背景が重要です。丙子の乱は、清国が朝鮮に攻め入った際の混乱と、それに対する朝鮮側の抵抗を描写しています。登場人物はその時代の政治的な状況に対して異なる見解を持っており、ストーリーは彼らの葛藤や決断を通じて進行します。

残された映像

『大命』はKBSの大河ドラマの第一作とされておりながら、その映像資料の保存状況は不十分でした。特に1回、49回、最終回の3回分の映像のみが残されています。しかし、2023年5月には、民間から寄贈された26回を含む4回分の映像がYouTubeで公開されました。これにより、観ることができた視聴者たちは貴重な歴史ドラマを再度体験することが可能になりました。

登場人物とキャスト

朝鮮の主な登場人物

• - 仁祖（演：キム・ドンフン）: 李氏朝鮮の第16代国王（在位1623年 - 1649年）
• - 孝宗（演：キム・フンギ）: 主人公で李氏朝鮮の第17代国王（在位1649年 - 1659年）
• - 顕宗（演：ソ・ヨンジン）: 李氏朝鮮の第18代国王（在位1659年 - 1674年）
• - 仁宣王后（演：ウォン・ミギョン）: 孝宗の妃
• - 昭顕世子（演：ペク・ユンシク）: 仁祖の長男で孝宗の兄
• - 愍懐嬪姜氏（演：イ・ムンヒ）: 昭顕世子の正妃

その他の登場人物

• - 崔鳴吉（演：キム・ソンウォン）: 文官で、現実的な対応を主張
• - 林慶業（演：ペク・イルソプ）: 反清の武官
• - 金尚憲（演：イム・ドンジン）: 反清を主張する文官

日本でも高く評価されているこの作品は、韓国の歴史を物語として映像化した貴重な作品で、多くの人々に感動を与え続けています。

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