大和フーヅ

大和フーヅ株式会社は、埼玉県熊谷市に本社を置く日本の外食産業企業です。

会社概要と事業内容

同社は主に、著名なドーナツチェーンである「ミスタードーナツ」やハンバーガーチェーン「モスバーガー」といったブランドのフランチャイズ店舗運営を手がけています。また、たこ焼き居酒屋「銀だこハイボール酒場／銀だこ酒場」のフランチャイズ展開も行っています。さらに、独自のブランドとして「天丼やまと」という天丼専門の直営店舗を運営しており、多角的な視点から外食ビジネスを展開しています。

現在、ミスタードーナツは埼玉県を中心に、東京都、栃木県、新潟県、大阪府、奈良県、宮崎県といった広範な地域でフランチャイズ店舗を展開しています。モスバーガーについては、埼玉県と新潟県で店舗を展開しています。銀だこブランドは東京都での展開が見られます。自社ブランドの天丼やまとは、埼玉県で直営店舗として運営されています。

沿革

大和フーヅの歴史は1972年（昭和47年）3月に、三洋自動販売機の完全子会社として設立されたことに始まります。その後、親会社の変遷をたどり、1983年（昭和58年）12月には親会社が東京三洋電機に吸収合併されたことで東京三洋電機の子会社となり、1986年（昭和61年）12月には東京三洋電機が三洋電機に吸収合併されたことで三洋電機の子会社となりました。

2001年（平成13年）6月には株式を店頭公開し、現在のジャスダック市場に上場しました。しかし、2002年（平成14年）12月には親会社であった三洋電機が保有する株式を譲渡し、ゼンショーが筆頭株主となりました。これにより、2003年（平成15年）4月にはゼンショーの子会社という位置づけとなりました。

2004年（平成16年）12月にはジャスダック証券取引所に正式に上場を果たしました。しかし、2010年（平成22年）3月18日にジャスダック証券取引所での上場を廃止し、同年3月24日には親会社であったゼンショー（初代法人、現・ゼンショーホールディングス）による株式交換によって完全子会社化されました。この時期、本社を埼玉県熊谷市から東京都港区へ移転しています。

ゼンショーグループ傘下にあった2014年（平成26年）4月1日には、かつて運営していたファミリーレストラン型うどん店「手打ちうどん久兵衛屋」の運営事業を、グループ内の株式会社ゼンショー（2代）へ移管しました。手打ちうどん久兵衛屋は、当社が運営していた時期には埼玉県を中心に、東京都、千葉県、茨城県、群馬県で展開していましたが、事業移管後、運営権はさらに別のグループ会社へ移っています。

大きな転機となったのは、2016年（平成28年）です。同年4月28日、日本製粉（現・ニップン）の完全子会社であるニップンドーナツホールディングス株式会社が、ゼンショーホールディングスから大和フーヅの全株式を取得し、新たな親会社となりました。これに伴い、同年4月には本社所在地を東京都港区から再び埼玉県熊谷市へ戻しています。

まとめ

設立以来、親会社が三洋電機グループ、ゼンショーグループ、そして現在のニップングループへと変遷を遂げながら、ミスタードーナツを中心とした外食フランチャイズ事業を軸に展開を続けている企業と言えます。特に、現在の親会社であるニップングループは製粉事業を中心としており、飲食事業とのシナジーも期待される中で、今後の展開が注目されます。

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