大和田智子

大和田智子は、1941年3月15日宮城県に生まれ、日本のフェンシング界に名を刻んだ選手、指導者です。

気仙沼市出身で、宮城県鼎が浦高等学校、専修大学を卒業。高校時代には、1958年全日本選手権優勝者である千葉卓朗から指導を受けました。この出会いが、彼女のフェンシング人生を大きく左右したと言えるでしょう。

1964年、大和田は全日本選手権女子フルーレで優勝を果たし、同年開催された第18回オリンピック東京大会にフェンシング女子フルーレ個人・団体で出場しました。同じ専修大学からは、小森芳江もフルーレ個人で出場しています。オリンピックでは予選敗退となりましたが、日本の代表として世界の舞台に立った経験は、彼女にとって大きな財産となりました。

現役引退後は、専修大学フェンシング部女子監督に就任し、後進の指導に尽力しました。その指導力は高く評価され、2004年には功労賞を受賞しています。この賞は、各競技団体主催の公式大会で、各部を団体優勝に導いた部長や監督に贈られるもので、彼女の指導者としての功績を称えるものです。

また、大和田はTOL会（Total Olympic Ladies）の幹事も務めています。TOL会は、1985年10月に発足した女性オリンピアンの団体で、彼女は会の運営にも積極的に関わりました。さらに、2020年東京オリンピック招致活動においては、柔道の山口香、新体操の秋山エリカ、体操の具志堅幸司らと共に招致活動を行い、オリンピックの成功に貢献しました。

主な成績

1964年：全日本フェンシング選手権大会フルーレ優勝
1964年：東京オリンピックフェンシング女子フルーレ個人、フルーレ団体出場（予選敗退）

大和田智子は、選手として、指導者として、そしてオリンピック招致活動家として、多岐にわたる分野で日本のスポーツ界に貢献した人物です。彼女の功績は、これからも多くの人々に語り継がれていくことでしょう。

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